2023年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます。

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

ブログランキングに参加しています。

Hny2023


皆様、明けましておめでとうございます。

早速ですが今年のイラストのテーマは「一難去ってまた一難」です。

 昨年暮れのデリバリーでは、あわや遭難という危機から船側の誘導に切り替えてもらい事なきを得た美女サンタでしたが、帰社早々次のミッションが待ち受けていました。「休暇取りたいのにかなわんな〜」とぼやく美女サンタにデリバリー責任者が持ち出した案件はかなりハードなもののようです。

 彼によると、元旦に近江の国で初日の出を拝む会が地元の有力政治家によって催されるというのです。それも何と豪華クルーザーからというのですからこの時節としては剛気なものです。そこでゲストに対するサプライズとして年賀プレゼントを空から届けるシナリオと言うではありませんか。え〜またそれかい、嫌な予感が胸をよぎらざるを得ません。

 「これひょっとして、サンタ役の私からなので買収にはならない、とでも言うつもりなのかな?」何か釈然としない今回のミッションですが、琵琶湖の初日も悪くないと気を取り直し、除夜の鐘もそこそこに東京を出発しました。

 近江には5時少し前に到着、未だ初日は拝めませんが、そこには何とも言えないオレンジ色の光景が広がっていたのです。「いや〜受けてよかったわ。こんな景色は滅多に見られへん」と喜ぶサンタの前に一隻の豪華クルーザーが・・・ところがこの船、なんとヘリポート、いや、ドローンポートがないのです。

 やはり嫌な予感は当たりました。途方に暮れるサンタがとった行動とは、ハードランディングなのか、或いは空からばら撒くのか??これを書いているのは12月末なので来年の事は私にも分かりません。(笑)

 今回の絵は昨年8月に旅行で訪れた琵琶湖のホテルから撮った写真をベースに、それに手書きのイラストを乗せてカラー調整したものです。船のカラー調整には手間取りましたが、何とか違和感のないものに仕上がったのではないかと思っております。

 申し遅れましたが、昨年は有り難うございました。今年もよろしくお願い致します。

 



 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年12月25日 (日)

メリークリスマス22

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

ブログランキングに参加しています。

Xmas-card-22


今年のテーマは「美女サンタ北極へ飛ぶ」です。

 昨年自分たちの主張を通し、仕事もきっちり終えて無事に越年した美女サンタたちですが、今年はまた難問がふりかかって来たのです。召集に応じサンタワールドに集結した美女サンタたちには思いもしないミッションが待っていました。

 その内容は「北極海に行って、そこで実験をしているグループにプレゼントを配布せよ」と言うものです。「え〜何やて、北極海?そんなアホな!!」仲間からは不満の声が上がりました。そりゃそうです。昨年のようなバイクタイプのドローンでは寒くてたまりません。

 そこでリーダーが先頭に立って条件闘争に入りました。まずドローンをオープンタイプではなくクローズドタイプで暖房付きに交換する事! 次に手当を仕事に見合った金額に上げてもらいたい、と言うもっともな内容です。

 欧州や米では8〜10%以上ものインフレに襲われ、日本にもじわじわとその波は押し寄せています。このままでは越年もままなりません。美女サンタたちにとってもインフレは切実な問題だったのです。

 それを聞いたワールド長は呆気なく「ええで、言う通りにしたってや!」と部下に指示したと言います。リーダーはその適当さに不吉な予感はしたものの、取り敢えず要求が通ったことを評価してスタンバイする事にしました。

 さて、その北極海での実験ですが、何と航行しながら海水を分解して水素を取り出し、それを燃料としてICE(内燃機関)を動かすのだと言います。さらにはその水素をモーターや電装品のための電力にも換える燃料電池も搭載すると言うのですから笑ってしまう程すごい話です。

 究極のゼロエミッション・ハイブリッドクルーザーと言って良いでしょう。しかもその試作船はすでに完成していて、長期テストに入っていると言うではありませんか。つまり、それが持続可能かどうかの耐久テストを最も条件が厳しい極寒の海でしている訳です。実験船は既にノンストップ走行2ヶ月目に入っていて、なお順調だと報告されています。

 それを聞いた美女サンタたちから喜びの歓声があがりました。地球のエネルギー問題が解決するかどうかという一大プロジェクトに間接的にでも参加出来るのは光栄な事です。まずはブラボー!!と言いながらこの大逆転劇に祝杯をあげるしかありません。

 しかし、その裏でニヤリと笑った男がいました。「ふふ、来年は増税してその分倍にして取り返してやるで」そうです。キッシーワールド長です。この男は何を考えているのか、いないのか?国民の幸せより税金を取る事にしか興味がないように見えます。

 経済がまるで分かっていないこの男は、それが持続可能社会への道とでも考えているのかもしれません。いや、それとも単なる操り人形に過ぎないのか?そう勘繰られても仕方がないくらい誠意や覇気が感じられないのです。

 そう言う実しやかな噂話が聞こえてくる寒〜い年の瀬は、例年になくどんよりとしています。それは近未来を予感させるような、させないような、いずれにしても視界の利かないカオスとも言える時代に突入してしまった感は否めません。知らんけど・・・(笑)

 今年一年お世話になりました。また来年もよろしくお願い致します。皆様に良い年が訪れますように。



 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年12月12日 (月)

円安で国が滅ぶと騒ぐ愚かな人達(後編)

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

ブログランキングに参加しています。

 前回からの続きになります。

 米も同じく対外純負債が大きく、その額は20兆ドル以上にもなります。これくらい金額が大きいと、いくらでもドルが刷れるとは言え通貨安はデメリットも桁違いになるのは自明です。そういう事情もあって国内の景気とは無関係に金利を上げたりする訳で、ドル高にしなければならない必要性に迫られるのです。

しかしながら、米ドルが基軸通貨になれたのも、この借金体質が大きくものを言っています。それだけドルを刷って借金しまくっても何とか出来るだけの政治力とファンダメンタルズがあるという訳です。

反対に日本は経常黒字国なので円を大量に刷る必要には迫られません。払っても、払っても戻ってくるのです。(笑)これではハードカレンシー(国際決済通貨)にはなれても基軸通貨国にはなれないのです。またなる必要もありません。

ただ、価値ある物(通貨)は少なければ少ないほど価値が上がるので、円安には限界があります。長い目で見れば円高基調に戻っていくのは必定です。それを邪魔する要因は潰さなければなりませんが、マスコミ、似非エコノミストに加えて政府が海外の大国の傀儡なので、そこが最大のネックと言えるでしょう。

そもそも持ってもいないものは売れません。円を保有している外国人がどれくらい存在するのかは知りませんが、海外に流出している円の量自体が非常に少ないので円売りには限界があります。と言うか既に今の円安が異常なくらいで、すぐに円高基調に戻ると思われます。

円安が続く要因があるとすれば、それは日本人が日本を売る時です。手持ちの円をドルに換えて、中国の金持ちのように海外に移住するならそういう事もあり得るでしょう。流石にそこまで愚かな人は極々少ないと思われます。

6_20221205112701

(バブル崩壊までは10%前後のマネーストックの増加率だったが、崩壊後は2%程度に落ちた。経済成長率はこのMS増加率に比例する。90年以降金融に関するルールが色々変更され、民間企業の借り入れが難しくなったのが、MSが伸びない最大要因である。

日銀による窓口指導も廃止されたが、ここにも政府の姿勢が表れている。これによって返済が借入れを上回るバランスシート不況が起き、マネーストックの伸びは政府発行の国債に頼るしかなくなった。全ては年次改革要望書等の外圧によるものである。

マネーストックとは簡単に言うと、その国の総預金残高プラス現金である。

マネーストックが増える要因

1)政府が国債を発行し、公共投資をする、あるいは国民に対して直接給付金などで支払う場合

2)金融機関の民間に対する貸出額が返済額を上回った場合

3)経常収支の黒字が増えた場合

為替の変動要因

基本的には通貨量の差で決まる。多い方、つまり二国間の貿易や金利差等で、支払額が増えた方(売られた方)が通貨安となる。

現状はセオリー通りではなく過剰な円安状態が続いている。物価等を加味した実質実行為替レートが60を切っているのは異常と言うしかない。1ドル80円以下が実力と言える。青いラインが実質実効為替レート、赤線がよく目にする名目為替レート)

7

8_20221205112701

(このグラフを見れば今の円安なんて、騒ぐほどの事ではないとすぐに分かる。米による必死の圧力、内政干渉にも関わらず、円はドルに対し常に強い立場を維持して来た。そんな国は日本以外には見当たらない。逆に、通貨安が悪いと言うなら、このグラフは米側から見ると屈辱の歴史でしかない。

そこに日本人は気づくべきだ。気付かせないためには日本衰退説が必要で、マスコミや御用学者を使ったプロパガンダが常態化している。安倍さんが亡くなった今は戦後レジームの脱却から遠のくばかりである。)

因みに日本を売らなければいけない程衰退している国だと思っている人には左のグラフを紹介します。

生産年齢人口一人当たりで見た場合の実質経済成長率は実はアメリカより10%以上も上なのです。つまりこれが意味する事は国民一人一人のポテンシャルは高い状態を維持しているという事です。名目や実態を反映していない為替レートで比較する意味はありません。

9_20221205112801



 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年12月 5日 (月)

円安で国が滅ぶと騒ぐ愚かな人達(前編)

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

ブログランキングに参加しています。

 
 随分と間が空いてしまいました。世の中混沌として先が見えないと言うのもありますが、ちょっと重荷になってきたと言う事実もあります。読者の方のコメント投稿がなければ、もう少しサボっていたかもしれません。(笑)

さて、このところ円安がひと段落し静かになりましたが、ちょっと前にはマスコミや、ポジショントークに余念がない似非エコノミストがこの時とばかりに「日本が売られ続ける」と大騒ぎをしていました。その原因は日本のファンダメンタルズが弱くなった、あるいは貿易赤字が慢性化した、財政赤字も世界最悪だ、などがあって悲観論で占められているのです。

おかしいですね、昔1ドル80円を割るような超円高の時には円高で日本が滅びると言っていたのは誰でしたっけ? そう言えば紫BBAも1ドル50円になるとか言って煽っていましたね。

とにかく日本ダメ論さえ展開すれば新聞は売れるし、テレビの視聴率も上がるようです。日本人自体も悲観論が大好きな国民性ではないかと思えます。では実態はどうなのでしょうか。まず今回の円安の原因ですが、素人なりに次のような分析をしてみました。

1)基本的にはアベノミクス以来の日銀の金融緩和策は継続されており、円はドルより相対的に過剰な状態が続いていると言えます。円安傾向は元々あったのです。

2)米がこのところ利上げをやっていて、しかもそのペースが過去よりもかなり早いです。つまり米自身がドル高を容認しているのです。(下の表)

1

3)それに便乗した投機筋(海外のヘッジファンド)が円売りを仕掛けているので、金利差以上に増幅されたと思われます。

4)日銀は雀の涙ほどのドル売り介入をしたものの、金利を上げるつもりが全くない事を見透かされています。禿鷹ファンドが闊歩する要因だと思われます。

その他の要因は見当たりません。ファンダメンタルズは特に変わっていないし、貿易赤字はさほどではなく、財政赤字も巨額のままで微増を続けています。従ってそれらが原因でないのは自明です。さらに言えば最近の貿易赤字は円安要因ではありますが、日本は何十年も経常黒字国です。

海外に持つ生産拠点や金融資産などから入る所得収支は年に20兆円もあって貿易赤字を遥かに上回ります。従って通常であれば円高になるのを日銀が金融緩和で抑えているというのがアベノミクス以降の実態なのです。

2_20221205111501

(日本はアベノミクスでマネタリーベース「MB」を欧米と変わらない規模に増やして来たが、今回コロナ禍で米が大量にMBを増やしている。昨年の春頃には逆転しているのにも関わらず円安に動いているのは投機筋の存在以外は考えにくい。EUもMBを米以上に増やしているが、こちらは対ドルに比べ円安が顕著ではない。普通なら円高になる。)

90%以上を国内で賄っている財政赤字に関してはもっと根拠がないと言わざるを得ません。この件に関しては全く間違った認識が共有されているようですが、日本は国全体で見た場合には世界一の黒字国なのです。資産から負債を引いた額が、国内だけで言えば520兆円(21年末の数字、3.6兆ドルを今のレートで計算した場合)の黒字になります。

それは逆に言えば対外純資産が520兆円もあるという事を意味し、日本のグローバル企業は円安でウハウハ状態なのです。当然好決算という事になります。事実企業の480兆円もある内部留保の半分以上を占める外貨分はどんどん膨らんでいるのです。膨大な利益が蓄えられています。

それは逆に言えば政府負債に皺寄せが行っている事にもなり、政府負債を黒字化するには家計と企業の黒字を減らさなければならないのです。どちらが国民にとって好ましいかは明らかではないでしょうか。(次のグラフ参照)

3_20221205111501

(コロナ禍の財政支出で家計の金融資産は爆上がりした。ただ供給側がコロナ規制で棄損しているので経済成長にはつながり難い。)

尤も、財政赤字は国債を日銀が買う事で事実上は縮小されます。政府と日銀は国の機関なので、連結決算をすればほぼプラマイゼロになるのです。基本的に日銀は無限に国債を買い入れる権利、能力を有しています。

世界で最も価値のある日本国債を担保にして円が発行出来るのですから、どう考えても最強なのです。こういう事実をマスコミは知りません。日本国民も嘘を教えられています。

では一方の懸念材料ですが、確かに輸入品の物価は上がるでしょう。資源類に限って言えば輸入額が毎年15兆円ほどなので1ドル200円にでもなれば30兆円近い数字になります。

4

しかしそれでも値上がり分のGDPに占める割合は3%でしかないのです。つまりコストプッシュインフレと言っても高々3%で大した数字にはなりようがありません。消費税を円安期間だけでもその3%分(15兆円程)下げれば済む話です。

それもトータルで見た場合には経常収支の黒字分で相殺され、お釣りがたんまり来るという訳です。年間20兆円もある経常黒字は円安で30兆円にも40兆円にも増えるのですが、それでもあなたは円安が日本をダメにすると思いますか?

実際には世界で円安だけが進んでいる訳ではなく、米ドルの独歩高という側面があります。対ユーロや対ポンドで見た場合、大して変動がない訳ですから、円安だけを取り上げて騒ぐのはバカか、バカでないとすれば悪意があるとしか思えません。

5

(ユーロやポンドを見ると日本だけが狙われた訳ではない事が分かる。)

つまり為替はプラスマイナスがあるので日本のような純資産国には返ってメリットの方が多いのです。もちろんデメリットの方が多い国もあります。例えばポンドは円と同じように通貨安ですが、こちらは死活問題になりかねません。

かつて七つの海を支配した英国は世界に膨大な資産を持つ代わりに、それ以上の負債を負っているのです。プラスマイナスすれば純負債が莫大な数字になります。必然的に企業の業績は悪くなるという訳です。

長くなりましたので次回に続くとさせていただきます。



 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年7月 8日 (金)

百済系渡来人による日本乗っ取り(後編)

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 
 前回からの続きになります。

328kodai024mizur  

(余程ビビっていたと見えて、短期間に作った水城は大掛かりなものだったようだ。下の画像が現在残る水城跡)

Img1

ところで、この防衛施設が完成したのは記紀によると664年とされていますが、それは妙です。敗戦後に工事を始めたのでは、とてもじゃないけど1年では不可能です。

これより規模が遥かに小さい大山古墳でさえ大林組の試算によると二千人の作業者で15年かかると言います。しかも太宰府の周囲に51キロにも及ぶ大城壁(土塁?)まで出来ているのですから、1年や2年の工期でないのは自明です。

常識的に考えれば敗戦の前に完成していたと考えるべきです。敗戦後は唐から戦後処理のための使者郭務悰(WW2で言えばマッカーサー?)が二千人と言われる占領部隊(GHQ?)を引き連れて太宰府に来ており、その眼前で防衛施設が作れる筈もないのです。

従って記紀の記述は信用出来ず、7年のずれがあると言う最近の解釈が信憑性を増します。記紀はこの7年に何かを隠したのです。天皇の出自を誤魔化すためか?

Photo_20220704160001

(万里の長城には遠く及ばないが、周囲に城壁をめぐらせたという事実は何を物語る?NHKの正月番組ブラタモリで取り上げた太宰府の羅城。)

さらに、なぜ地方都市の一つでしかない太宰府に、かくも大掛かりな防衛施設を築いたのかというのも疑問です。京都や奈良にはその形跡がないのにも拘らずです。と言う事は、実は太宰府は日本の首都だったのかもしれません。天智天皇の居城はそこにあって采配を振るっていたのではないでしょうか。

さて、唐からの戦争責任を問われる張本人の天智天皇ですが、667年に近江に逃れたり忙しい日々を送っていたと言います。結局は責任を旧大和国になすりつけたか、上手くかわす事が出来たようです。

前述のように669年には落馬で治療中の中臣鎌足を見舞い、大織冠と藤原姓を授けているのです。大織冠は自分(豊璋)にも与えていますが、中大兄皇子=豊璋とされるのを避ける方便だったのかもしれません。

話は遡りますが、中臣姓、藤原姓というのは記紀には出てきません。中臣という姓はある調査によると、元々は卜部という神職についており皇室の政治に関与する地位にあったと言います。

興味深いのは5世紀に大陸から亀卜(占い)をもたらした帰化人を国造(クニノミヤツコ)中臣氏の成立と共に支配下に置いたと言う「中臣本系帳」の記述です。

そうなると邪推かもしれませんが、背乗りの可能性が頭をもたげます。改竄可能な立場にあった記紀に中臣家を大化の改新まで登場させないのは、書くべき事が何もなかったからなのかもしれません。大化の改新以降の立場を有利にする改竄は可能でも、ない歴史をゼロから作る事は難しいのです。

そこで気になるのが大陸から伝来したと言う、亀の甲羅で占いをする「亀卜」です。大陸とはこの場合おそらく朝鮮半島を指します。それはそれまでの日本になかった事を意味するし、霊媒師として故人や神の声を代弁していたと言う卑弥呼の鬼道などとも趣を異にします。

いやいやこれはまた驚きの新発見です。現在の天皇家が行う皇位継承の一大行事である大嘗祭用の供物の米を選ぶのは亀卜による、とされています。しかし、その亀卜は5世紀までは日本になかったのです。それまでの天皇家の占いは亀ではなく鹿などの動物の骨を使っていたと言います。

と言う事は、天皇家のルーツはそれ以前日本に存在していた天皇家とは別系統かもしれないのです。これはまたすごい話ではないでしょうか。亀卜のルーツは秦の前身と言われる殷だそうですが、殷の末裔と思われる徐福の、鬼道ベースの道教とは別物のようだし、謎が深まります。

いずれにしても今回はっきりしたのは百済系渡来人によって645年に大和は乗っ取られたという事実です。ただ、天智天皇崩御後壬申の乱で蘇我氏(天武天皇)側が捲土重来を果たし、皇位を取り戻したのも確かなので、百済の血統が今日にまで至っているかどうかは不明です。

一つ言える事は、一時的に没落した藤原氏が文武天皇に不比等の長女(宮子)を嫁がせる事により重要なポジションに返り咲いているので、百済系が朝廷の敵として全て排除された訳ではないようです。むしろ上手く大和国、いや日本国に溶け込んでいったのです。天武天皇としてもその方が好都合だったのでしょうか。

だからこそ、その後血で血を洗う皇位継承者争いが後を絶たなかったのです。祟りを恐れた勝者側によって日本国中に建立された鎮魂のための神社がそれを物語ります。

もちろん後ろで糸を引いていたのは藤原氏で、藤原京(学術用語)に藤原宮(皇居)まで作るのですから、大したものです。その後ろめたい気持ちがあるから、自分の墓は目立たないようにしたのかもしれません。

まとめ

1)藤原鎌足は百済からの渡来人で、同じく百済王族の豊璋と組んで日本でクーデターを起こし、大和を乗っ取った。(大化の改新)その後大海人皇子の逆襲に遭うが、この事を壬申の乱と乗っ取った側が言うのはおかしい。

乱とは秩序破壊あるいは反逆を意味するので、正当性のある側が起こした原状回復の戦いは乱ではなく聖戦、あるいは平定、鎮圧である。不比等は記紀で乱という言葉を使ったが、自分達に正当性があると言いたかったのだろう。

2)今の天皇家は大嘗祭などで亀卜を行なっていると言うが、それが日本に入ったのは5世紀である。と言う事は神武天皇以降5世紀までの天皇の血統と同じである可能性は低いと言わざるを得ない。

3)7世紀の大和国の首都は東アジア最大の羅城と言われた太宰府であり、北九州が大和国の中心であった事が窺える。水城の成立年代を調べるために行なわれた三層の敷粗朶(シキソダ)の放射性同位体(C14)によると、240年、430年、660年が検出されており、卑弥呼の時代に既に水城が存在していたようだ。660年は補強工事だったかと思われる。

4)水城の成立年が意味するのは邪馬台国はやはり北九州にあったという事で、太宰府はその後も継続して日本の中心だった可能性が高い。3世紀に「倭は国のまほろば」と詠んだ日本武尊(ヤマトタケル)が見た倭の風景は畿内ではなかった。「たたなずく青垣、山籠れる 倭し麗し」と続く文言からはどちらとも取れる。

ブログランキングに参加しています。



 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (2)

2022年7月 4日 (月)

百済系渡来人による日本乗っ取り(前編)

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 過去記事「天皇家の血統(万世一系は本当か?」の中で「中大兄皇子こと扶余勇、中臣鎌足こと扶余豊璋が645年に大化の改新、乙巳の変を起こし、蘇我氏や聖徳太子一族を滅ぼしました。」と書きましたが、実際は扶余豊璋の方が中大兄皇子だったかもしれません。その場合中臣鎌足は豊璋とは直接血の繋がりのない百済王族「翹岐」という事になるようです。

先日ネットで、たまたま帝塚山大学考古学研究所が作った動画を観ていると阿武山古墳の話をしていました。1934年に京都大学によって偶然発見されたこの古墳は、天皇の古墳とは違って、規模も小さく目立たなくする事が目的かと思えるほどの地味なものだったようです。

大きな石で囲まれた墓室の中には黒い漆塗りの棺があり、中の様子も確認されたのですが、111日後に内務省の指示で元の状態に戻されたと言います。戦前の話ですから色々不都合な事があったのかもしれません。

時は半世紀近く流れて1982年、国立大にはよくあると言う京大の「開かずの間?」でこの件に関する貴重な資料が発見されました。当時のレントゲン写真他の資料ですが、それらを分析した結果は驚くようなものだったのです。

それによると被葬者の右肘の関節が変形していて、肋骨も数本折れている事が分かりました。さらに背骨に圧迫骨折痕が見られるので、大きな事故にでも遭ったのかもしれません。それを見た整形外科医の分析は以下のものです。

20220626-111502

(右の小さい画像が健常人の肘)

当たり前のように「この人はテニスプレイヤーですね?」と言われたそうです。右肘を長年酷使している場合、そういう例が多いと言います。肋骨の骨折に関しては死後ではなく、骨折後3ヶ月は生存していた形跡があると言うのです。棺や副葬品などからAD7世紀頃のものだと分かっていたので、流石にテニスプレイヤーというのはあり得ません。

その副葬品ですがレントゲン写真を精査した結果、金糸の刺繍のある烏帽子のようなものが確認されました。それをさらに掘り下げていくと、どうも当時朝廷から功労者に与えられた大織冠という冠に行き着くのです。(下の画像参照)

Takatsuki200

(手前の緑色の物も副葬品で、玉枕と言う。日本にはなかった高度なガラス成形技術で作られている。被葬者の出自を窺わせる。)

大織冠を授かった人は日本広しと言えども二人しかいません。藤原鎌足と、当時人質として朝廷が百済王から預かっていた王子、扶余豊璋だと言うのですからビックリです。思わぬ大物が掘り当てられたようです。

当時百済が日本(倭国)の領土である任那を度々侵していて、蘇我馬子大王は頭を痛めていたと言います。そこで蘇我入鹿大王の時に百済武王の息子二人を人質として差し出させました。豊璋と弟の塞上ですが、二人は入鹿大王の子である大海人皇子(後の天武天皇)と共に分け隔てなく育てられたと言うのです。

その後豊璋は中大兄皇子と名乗りますが、その時期は不明です。6歳で人質となった豊璋は18歳の時(643年)に法興寺で催された蹴鞠の会で中臣鎌足)と出会い、意気投合して乙巳の変を企てるのですが、お互いが百済人であることを知っていたからこそではないでしょうか。これは偶然とは言い難く、岐が仕組んだ出会い劇ではないかと思われます。つまり豊璋は最初から意中の人だったのです。

岐は百済からの島流しという口実でその3年前に日本にある目的を持って上陸していました。当時百済からの難民や亡命者が多く、その殆どは不純な目的と解釈され追い返されていたそうです。つまりその時代の大和政権は百済に対しては優位な立場にあって何の義理もなかったと思われます。

という事は4〜5世紀に渡来して崇神王朝の済に入婿したと言われる百済王族の昆支(応神天皇)を祖とする蘇我氏のルーツは、新羅経由の秦氏系である可能性もないとは言い切れません。

あるいは王子の大海人と言う名からすれば安曇氏系なのか?因みに天武天皇の妃の一人は尼子娘と言って海人族(安曇氏系)である事は一目瞭然です。これは天皇系のルーツに関する核心に迫る大問題ですが、解明するには宮内庁という難関が立ち塞がります。

いずれにしても新規渡来人が先住渡来人政権を倒そうとしたのは間違いありません。しかもそれは成功しました。大化の改新と大見得を切るくらいですから大成功だったのです。だからこそ、この二人が百済系新政権(大和朝廷)から大織冠を授かる訳です。

点と線がつながってきました。ところで中臣鎌足は弓の名手だったと言います。しかも藤氏家伝によると狩の途中落馬して重症を負ったと言うではありませんか。どこかで聞いたような話です。

落馬後3ヶ月は生存しましたが、天智天皇から大織冠を授かる1日後に亡くなったと言うのですから、阿武山古墳の被葬者の遺骨の分析結果と見事に合致して来るのです。テニスエルボーはボウエルボーだったのです。

Photo_20220704155401

大化の改新として我々が散々見せられて来た犯行現場イラスト(江戸時代に描かれたというが、事実とは異なるようだ・上の画像参照)を見ても中臣鎌足は弓を持って控えているように見えます。

首を刎ねているのが豊璋(中大兄皇子)で、刎ねられたのが蘇我入鹿大王です。後方に見えるのは皇極天皇と言われていますが、中大兄皇子の母親という触れ込みです。

点と線が繋がり、さらにそれが時空を越え、クリアな面として見えた瞬間でした。渡来人テロリスト藤原鎌足は1353年前に確かに存在していて、大化の改新の功績を認められ大織冠を授かったのは紛れもない事実なのです。この重大発見はなぜか日の目を見ていません。

ところでテロ実行犯の片割れ扶余豊璋ですが、父である武王が死亡し百済が唐との戦いに敗れた後の661年に次期大王を請われて百済に戻っています。それも5000人の大和軍護衛部隊を引き連れてというのですから、その扱いはやはり次期大王級です。

その後豊璋は行方をくらまします。そもそも衰退して周りを敵に囲まれた国の大王になるつもりはなかったのです。高句麗にいたところを唐軍に見つかり、唐へ連行されたという説もありますが、おそらくそれは実兄?で事実は中大兄皇子に成り代わって大和へ戻って来たと思われます。

しかしながら故国への想いは強かったのか、あるいは660年の敗戦で大挙亡命してきた王族、貴族らに押されてか、663年の白村江の戦いに大和から大軍を送る事になります。およそ5万と言われる大和軍を推定千隻の軍船で三波に分けて派兵するのですからすごい話ではないでしょうか。

その当時の日本の人口は400〜500万人程度だと思われますから、今の人口比で言えば25倍、120万に相当します。それらを乗せるだけの船があった事だけでも驚きですが、援軍として海外まで大軍を送って勝てる見込みのない戦争をするというモチベーションが理解不能です。肝心な支援先の百済には敗残兵しか残っていないのです。

対する唐・新羅連合軍は18万とも言われますが、水軍は七千人程度と大した数ではなかったようです。それにも拘らず、突撃しか能のない大和軍はたちまち400隻余りを失いあっさりと敗退する事になりました。

その責任はもちろん後の天智天皇である中大兄皇子にありますが、唐からの追求を逃れるために烽火・防人を設置し太宰府には水城等、大規模城壁を築いた事は歴史的事実として今も残る遺跡が証明しています。

長くりましたので続きは次回とさせて下さい。

ブログランキングに参加しています。



 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年6月27日 (月)

いまだによく理解されていないお金の話

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 
 先日ある陰謀系サイトを見ていたら、おかしな事が書いてありました。日本政府はコロナ禍の2年間で100兆円をゆうに超える莫大な赤字国債を刷りましたが、そのツケは必ず国民に回ってくると言うのです。

借金で首が回らなくなった政府は、最終手段として預金封鎖をするだろうと言うのですから穏やかではありません。そんな事をされたら皆餓死してしまいます。(笑)

物とサービスの供給が出来る限りそんな馬鹿な事は起こさないし何の意味もないのですが、その理屈が分からない人たちが大勢いて、相変わらず預金封鎖が大好きなようです。

もしそれが可能として、ではどういう機序で起きると言うのでしょうか。不毛な話ではありますが、一応考えてみたいと思います。

まず、国民の持っているお金マネーストック(M3)の残高ですが、5月末時点で1558兆円あります。簡単に言うと銀行預金と現金の残高がそれだけあるのですから、1000兆円以上あると言われる国の借金は、それで返済可能に見えます。

次にマネタリーベースと言われるお金ですが、日銀当座預金残高が560兆円、日銀券発行残高が120兆円で合計680兆円になります。

ここが混乱する原因と思われますが、政府が手を突っ込んで取れるお金は、この680兆円だけなのです。という事は1000兆円以上の借金をチャラにする事は現実には出来ないという事です。

なぜなら我々が持っている通帳の残高は単に銀行の負債の記録に過ぎず、それを担保するものは銀行が持っている債権(貸出証)のみだからです。政府がその債権を取り上げても、マネタリーベース残高以上の金額にはなりようがないのです。それこそただの紙切れです。(笑)

Bd79370042f1b0d1dcf0981dd09690b3_t

(信用創造「貸出」とは、無から有を生み出すから創造なのだ。だから返済で消えていく。)

もし銀行預金という制度がなく、お金が全部ゴールドなら国民の持っているお金を全て奪う事は可能ですが、管理通貨制度の今は銀行が創造する通帳に印字されただけの架空のお金が大半になるので、そもそも取り上げる意味が無いのです。

つまり、取れるお金は全て自分が発行したものなのに、それを全て取り上げるというのは自己矛盾以外の何物でもありません。預金封鎖が好きな人たちは、そのお金はどこから来たと思っているのでしょうか。

という事は、お金が欲しければまた自分で刷ればいいという事になります。つまり国債発行です。これが主権国家に認められた通貨発行権なのです。その国債を日銀が買った時点で本物のお金(マネタリーベース)になります。

でもこれまで、これをいくら刷ってもインフレにならず、経済が良くなる事もありませんでした。だから本物のお金である筈のマネタリーベースこそ絵に描いた餅という事になります。

ややこしい話ですが、銀行が作った架空のお金に過ぎない国民の通帳残高こそが経済発展に寄与するのです。だからコロナ禍であろうが何であろうが、マネーストックを増やしたというのは正しい政策と言えます。

後はそれが使える環境を整えるだけなのですが、どうも偏っているようで一般庶民のところに来ていないのが問題です。まあでも長い年月をかけて、そうなるように仕組まれてきた感は否めないので、正常化は程遠いと思われます。

Shutterstock_1406696750_res

 (欧州連合(EU)が、暗号資産・ブロックチェーンとりわけステーブルコインに関する規制の枠組みを、2024年までに整備する方針であることを明らかにした。日本も24年に新札が出てくるが、何か関連があるのか?)

ついでに基軸通貨の話もしておきます。これもよく勘違いしている人がいて、日本円はドルやユーロに比べて世界での流通量が少ない、つまり円の価値は大した事がない証拠だと言うのです。

頭が痛くなります。(笑)なんでそんなに円を流通させたいのか分かりません。基軸通貨になれば何かいい事でもあるのでしょうか?何でも買えるようになる?

いや、別に円で買えない物など世界にはありませんし、それで困ったと言う話も聞いた事がありません。中東の石油はドルでしか買えないかもしれませんが、それは米が力でそういう仕組みを作っただけで、特に基軸通貨としてのメリットではないのです。

どうしても円を世界で流通させたいと言うなら、経常赤字国になればいいだけです。米のように毎年巨額赤字を計上していれば世界中がドルを持つようになり、それだけ流通するという訳です。

そんな事に何の意味もないと言うか、それはむしろ米のように政府債務を膨らませるリスクでしかないのですが、円の真の価値がよく分かっていない人が妄言を繰り返します。円の供給量が少ないという事は裏返せば世界にそれだけ価値があるものが少ないという事なのです。

買わなければいけないものが沢山あればあるほど、円を刷らなければいけないし、そうなると流通量は自然に増えます。それは日本が買われることを意味し、グローバル化がさらに進むのです。

日本が低迷した要因の一つにグローバル化があります。グローバル化は富の移動を促し、世界平準化が促進されます。つまり先進国ほど相対的貧困に陥るのは自明なのですが、グローバル化が大好きな人が大勢いるのも日本の弱点です。

今の日本はそのせいで価値の高いものを安く売り過ぎています。最も価値が高いものはその高付加価値を創造する上で重要な生産要素である日本人(技術)と日本の通貨(円)と日本の土地です。

これを外国に安く売る事が文字通り売国で亡国化なのですが、なぜか経団連や政府が一生懸命推進しています。世にも恐ろしい事が普通に実行されているのです。世界統一通貨やデジタル化?金本位性?全く日本には必要ありません。

ブログランキングに参加しています。

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年6月20日 (月)

天皇家の皇祖神の正体

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 
 前々回、宇佐神宮に祀られている比売大神は百済系渡来人に滅ぼされた海人族である卑弥呼の事であり、それ故に祟りを恐れた百済系天皇家が手厚く宇佐神宮に祀ったのであって、決して主祭神としての扱いではなかったと書きました。

実際にそういう事を言っている歴史学者もいるので、大した根拠もなくその考えを否定するつもりはありません。しかしながら今回全く正反対の事を言っている識者がいるのを知りました。

そこで早速ですが、この件を掘り下げてみたいと思います。つまり、今の天皇家が主祭神として崇めているのは、ルーツが同じである応神天皇ではなく、比売大神(卑弥呼=天照大神)の方かもしれないと言うのですが、その根拠は何でしょうか。

日本神話によると天照大神は素戔嗚の乱暴な素行に耐えかねて天の岩戸にお隠れになります。その結果世界が暗くなる(皆既日食)のですが、何とか明るさを取り戻したいと願う臣下達が侃侃諤諤一計を案じます。

結論としては天鈿女命の裸踊りを採用するのですが、バカ騒ぎに何事かと顔を出した瞬間、力持ちが天岩戸をこじ開けて天照大神を引きずり出すというシナリオでした。かくして明るい世界が戻るのですが、どこかで聞いたような話です。

Amenozumenigimitama715x1024

日本語で「隠れる」は皇族の死を意味する場合があるのはよく知られています。つまり、この話はキリストの死と三日後の再臨をイメージさせるのです。再臨の日付も12月25日と暗示的です。そこで考えなければいけないのは、この神話は誰によっていつ頃書かれたかです。

古事記は元明天皇の時代、天武天皇の命を受けた太安麻呂によって編纂された事は分かっています。時期は7世紀後半から準備され712年(諸説ある)に完成を見ました。内容は神話も含めた初代から推古天皇までの天皇家の歴史です。しかしそれは渡来人達が400年以上も昔の出来事を熟知していなければ書けない内容なのです。

さらに言えば、キリストの死と復活劇をも知っていた可能性があります。いくら有名なキリストとは言え、通信手段の貧困な時代、現地とは数万キロも離れているのですから、知っていた人は先祖代々のキリスト教信者か関係者以外には考えられません。

日本で言えば空海のように、海外で修行をしてきた宗教家であれば分からないでもありませんが、古事記編纂に携わった稗田阿礼も太安麻呂も、日本書紀の舎人親王も、また改竄を指示出来る立場にあったと言われる藤原不比等にもそういう経歴はなさそうです。

ところでその空海ですが、遣唐使として唐で仏教を学んできたのは周知の通りです。結果的には真言密教として日本に伝えました。ただ、その真言密教ですが、どうも匂うのです。景教の影響を強く受けているのではないかという説があります。

景教とは当時中国で長安を中心に布教されていた、ネストリウス派のキリスト教の事です。つまり遣唐使として唐を訪れた空海が現地で景教を学んだのだとすれば、イエズス会のフランシスコ・ザビエルが日本にやって来る700年も前に、キリスト教は、表向きは仏教として日本に伝わっていた事になるのです。

しかし、記紀が編纂されたのは空海が唐から真言密教を伝える前です。さて、分からなくなりました。(笑)という事は、キリストの話はやはり渡来人自身がよく知っている話かもしれないのです。それも自国の神話に盗用するのですから、また聞き程度とは思えません。

つまり3世紀あたりから断続的に渡来して来た弥生人のルーツは東アジアではないという説が真実味を帯びて来るのです。応神天皇やその子、仁徳天皇の古墳が旧約聖書に出て来る三種の神器の一つであるマナの壺の形をしているのは前回述べました。

さらに伊勢神宮にあると言われる八咫鏡には「ありてあるもの」という言葉がヘブライ語で書かれていて、それはイスラエルの民を従え40年の放浪の旅に出たモーセが、神にその名を問うた時に、神が「私はありてあるもの」と答えたところから来ていると言うのですからびっくりです。

この話は旧約聖書に書かれていて、ユダヤ教徒や原始キリスト教徒はそれをバイブルとしていたのです。ご存知のようにキリスト教はユダヤ教から派生しました。従って三位一体の「父と子と精霊」の子はキリストで、父とはヤハウェを指します。

話は空海に戻りますが、驚いた事に真言密教でも僧侶は袈裟の中で十字を切ると言うのです。それは「父と子と精霊の御名によってアーメン」と唱和しているのではないかと思わせます。やはり空海がネストリウス派キリスト教を学んで来たと言うのは事実かもしれません。

それを裏付ける唄があります。空海によって作られたと言う「いろは唄」には重大な秘密が隠されていたのです。

Photo_20220620104601

最下段を右から左へ読むと「とかなくてしす」(咎なくて死す)と読めます。イエス・キリストは何の罪(咎)も犯さないのに人々の罪を一身に背負って死刑になりました。次に最上段を右から読むと「いちよらやあゑ」(一張羅ヤハウェ)となりますが、これは最高神ヤハウェを意味するのです。

また右上、左上、左下と隅を読んでいくと「いゑす」(イエス)となりますから、この唄はよく出来ています。全てキリスト教に通ずるフレーズなのです。つまり、論理の飛躍かもしれませんが、天皇家の皇祖神である天照大神とは、ひょっとするとキリストと同格の神様かもしれないのです。あるいはキリストそのもの?

さらに真言宗の大日如来、仏教の弥勒菩薩も原点が太陽神で同じとすれば、宗教に関する様々な謎が氷解していきます。各宗教にある再来や再臨、あるいは輪廻転生がキーワードとなるのです。

百済系渡来人扶余や、それとほぼ同族の秦氏、あるいは天照大神をどうしても女神にする必要に迫られた持統天皇が宗像3女神である比売大神(卑弥呼)にキリストのイメージを投影し、隠れた信仰の対象としたのではないでしょうか。だからこそ宇佐神宮を最高格の神社として重用したのです。

ところで宇佐神宮が採用している参拝作法の二拝四拍手一拝は出雲大社と宇佐神宮だけだそうです。諸説あるようですが、非業の死を遂げた神様に対しては通常の二拍手から四拍手になると言うのです。出雲大社の主祭神大国主命は天孫族に滅ぼされ国譲りをしたと思われるので、その考え方に無理がありません。

宇佐に祀られる応神天皇も蘇我氏系と思われるので乙巳の変で継体天皇系扶余族に滅ぼされた経緯があり、やはり悲劇の大王家と言えます。しかし狗奴国(大和)との戦いに苦戦し、その責任を取らされて殺されたと言う(岩戸に隠れた)卑弥呼もまた、非業の死を遂げているのです。

ところで疑問が湧くのですが、同じ天照大神が祀られているという伊勢神宮内宮は二拝二拍手一拝です。さらに歴代天皇のほとんどが参拝されません。なぜそこまで冷遇されるのか謎は尽きませんが、そのヒントは斎宮にありそうです。

Photo_20220620104801

天武天皇の時代に、祟りを恐れる天皇家は鎮魂のため内親王あるいは女王を斎王(巫女)として伊勢に常駐させて奉仕させる制度を確立させました。そのための施設が斎宮で、その従事者が500人という大所帯だったようです。斎王はひたすら祈りを捧げるだけの毎日で、一人の乙女として恋をすることも許されません。

そこまで恐れるというのは余程の事と思われます。しかし、その対象が天照大神というのは解せないのです。自らの皇祖神をなぜそこまで恐れるのか・・穿った見方をするならば、主祭神天照大神というのは隠れ蓑で、実は他の神様なのではないでしょうか。

そう考えた時に、真っ先に思い浮かぶのは百済系天孫族(天津神)に国を譲らされた出雲族の国津神、大国主命です。この神は三輪山の大物主、あるいは神武天皇が大和で滅ぼした元祖天孫族の饒速日と同一人物と言う説があります。それなら腑に落ちるのですが、参拝作法が普通の二拝二拍手一拝なのが引っかかります。

いずれにしても、身内の姫を差し出すのですから、相手は相当な大物である事は間違いありません。伊勢神宮内宮のスケールもそれに見合ったものとなっています。ところで内宮と言えば外宮なのですが、外宮に祀られているのは卑弥呼の跡を継いだ卑弥呼の宗女台与ではないかと言われています。

表向きは豊受大神となっていますが、天照大神の衣食住の世話をしていたと言われているので、卑弥呼に対する台与と考えれば無理はありません。では内宮外宮はその通りの組み合わせなのかと言えば、前述のようにそれを否定する説も存在するのです。

台与は卑弥呼亡き後、邪馬台国(倭国)女王として君臨した事になっていますが、実際は不幸な人生を送ったようです。前述の否定説によると二回りも三回りも差がある大国主の妻にさせられたと言うのです。これならストンと腑に落ちます。(笑)

つまり伊勢神宮はいつの間にか大国主と台与のための神社となっていたのです。それじゃ天皇が行かない筈だし、四拍手もない訳です。だって年中、未婚女性である斎王の奉仕を受けて、さらに元愛妻と同居に近い待遇という十分な扱いをしている訳ですから、そこに落ち度はない訳です。

しかしそうなると宇佐神宮の方も考え直さなければならないかもしれません。比売巫女は卑弥呼で決まりだとしても、応神天皇と神功皇后が怪しくなって来るのです。女傑エピソード等でその存在に疑問符がつく神功皇后は実は創作の産物で台与の事ではないかと言う説が頭をもたげて来ます。

もし神功皇后が台与なら、応神天皇とされている祭神はその息子と言うより、夫であった大国主かもしれないのです。しかしそれでは3人とも百済系渡来人の敵という事になります。よく分からなくなって来ました。

この件、もう少し深掘りをする必要がありそうです。いずれにしても簡単に答えが出るとは思えません。確度の高い新情報の出現を待ちたいと思います。

ブログランキングに参加しています。

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年6月15日 (水)

これだけ痛めつけられても何も変わらない基本的経済マインド

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 
 保守の人の中に、未だに財政規律を重んじる人や、金本位性に戻る事が正常化に繋がる事だと考えている人が多いのに驚きます。両方ともトンデモ論なのですが、今日はその話題です。

それを話すにはまず戦後の通貨体制の変遷を理解する必要があります。戦前から大戦中を通じて米国の軍事力、経済力が他を圧倒しているのが顕著になりました。そこで覇権が英国から米国へ移され、それに伴って通貨制度が見直される事になります。

いわゆるブレトンウッズ体制ですが、金本位性をベースとして金との等価交換を前提としたドルを基軸通貨とするというものです。その体制ならしばらくは上手くいくのではないかと思われたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。

60年代になると敗戦国で米国から支援を受けていたドイツや日本が頭角を表し、米の産業を脅かし始めます。それが意味するのは米国からの金の流出です。日本やドイツがドルを金と交換してくれと迫った場合、建前上は拒否出来ないのです。

事実米国から金がどんどん流出して、覇権国家としての地位を危うくしました。これに危機感を抱いた米がとったのは突然の金本位制の廃止です。ニクソンショックと言われていますが、金との交換を前提としない管理通貨制度への一大改革が行われたのです。さらに為替を固定から変動相場制へと移行させました。

これは貿易強国にとって痛手になる筈でしたが、日本の勢いは止まらず、さらに数々の摩擦を生む事になります。繊維摩擦、家電製品や自動車での摩擦、最後は産業のコメと言われた半導体摩擦です。これら全てで米の言いなりになりましたが、それでも日本の勢いを止めることは出来なかったのです。

80年代からは経常収支は万年黒字で膨大なドル(米国債)を溜め込む事になります。そこで気づけばよかったのですが、日本人は相変わらず逆風に逆らって船を進めました。

つまり一方的に稼ぐという事は他方に赤字国を作るので持続可能ではないのですが、戦争に負け、資源もない貧乏国という先入観に囚われた日本人はそこまで考えが及ばなかったのです。

業を煮やした米は85年にプラザ合意で、段違いの円高を日本に呑ませるという暴挙に出ます。それに続くバブルの醸成と崩壊にも米が関わった事は想像に難くありません。

さらに年次改革要望書などで一方的内政干渉は続き、日本の息の根は止められました。失われた20年、30年は米に再び戦い(覇権闘争)で敗れたことを意味します。

512ke6arevl_sx317_bo1204203200_

(日本経済はなぜ殺されたか)

そこで日本がとった行動は対外直接投資です。米などの対日貿易赤字国へ直接投資をして現地で生産をすればドルが出ていく事はありません。さらに雇用を生み、周辺産業を活性化させ、技術移転まで起こるのですから相手国にとっては笑いが止まらないのです。

一方の日本側の利益はと言うと、現地での利益の一部を特許料などの名目で還元するくらいです。それでも当該企業にとってはメリットがあったのです。量産効果もあって、黒字を積み重ねる事になります。今や日本全体で450兆円もの内部留保が積み上がっていますが、企業にとっての勲章と言えるでしょう。

しかしながら視点を変え、日本という国家に対してのメリットがあったのかと言うと甚だ疑問なのです。国内の並み居る優良企業が国際競争力を保つために人件費を増やさず、さらに協力企業には値下げ圧力をかけるという愚挙を、輸出量を自主的に制限してからも続けました。

これではデフレが終わる訳がありません。最も稼ぎの良い=生産性の高い企業の給料が上がらないという事は、それより生産性が低い裾野産業では負のスパイラルが起き、不正規従業員の増加もあって年々給与所得者の収入が減っていったのです。その当然の帰結として円高を招き、株安が続く事になります。

Viewdata_03_tmb

そこに颯爽と登場した第二次安倍政権ですが、それを打開すべく、三本の矢という経済対策を打ち出したのです。具体的に言うと異次元の金融緩和、機動的財政出動、成長戦略です。これによってマネタリーベースは飛躍的に増えました。

ところが肝心な銀行からの貸し出し残高は増えず、財政出動も期待したほどの額ではなかったのです。これでは片手落ちです。意味不明な成長戦略は最初から期待していませんが、肝心要の財政出動がこの様ではどうしようもないのです。

株高だけは実現しましたが、経常黒字でせっかく溜め込んだ外貨流出を招き、相対的国力の低下を招きます。外国人投資家によって起きた巨額キャピタルロスが、いたずらに招いてしまった円安で見えにくくなるというおまけ付きです。

この時点で、この政策は確信犯的なものだった事に気づいた人は多いのではないでしょうか。つまり、日本の成長を望まない国がいて、アベノミクスはその国に忖度した政策であった可能性が否定出来ないのです。

 そこで今回の超円安ですが、実質実効為替レートとの乖離が広がる一方です。しかしながら全く意味のない財政規律を重んじ、貿易黒字という円高要因を自ら放棄した日本には最早なす術がありません。いや、実はない訳ではないのです。海外への投資を引き上げるだけで、相当な効果が期待出来るのですが、企業にそれを強いる事は出来ないのです。

むしろ、国内需要が頭打ちの企業は外へ出ようとさえするのです。先頃発表された、いすゞ自動車の対外直接投資もその現れと思われます。金額は決して多くはありませんが、対外投資は円安要因です。この時期、相手国の民度も考慮すれば、〇〇へ捨てるよりも悪い効果が国としての日本にある事は自明です。

日本のような経済先進国においては企業の利益と国益は必ずしも一致しないという事実を周知させなければ日本は沈んでいく一方です。それでメリットを受けるのは、日本を敵視している国も含め、日本以外の国全てである事を認識しなければなりません。

日本にとってグローバリズムとは毒であって、治療薬でも予防薬でもなく、栄養剤とさえも言えないという事を知るべきです。むしろ時限爆弾となって次々と国内産業を破壊していきます。まるでコロナに対するmRNAワクチンのように。。

ブログランキングに参加しています。

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年6月 3日 (金)

天皇の血統(万世一系は事実か)

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 
 天皇家の起源は記紀によると神武天皇が即位した紀元前660年(皇紀)とされていますが、それはなさそうです。初期には在位期間がやたらと長い天皇(存在が疑われる)が数多くいて、意図的に伝統ある古い国と見せかけた節があります。記紀が編纂された当時の大国であった唐に対して見栄を張り、対等に接しようとしたからなのかもしれません。

戦後調査したGHQは仁徳天皇以降が史実で、それ以前は神話と決めつけています。戦前は盛んだったと言われる「日ユ同祖論」に関する文献をことごとく焚書にし、仁徳天皇綾や剣山まで調査の手は及びました。日本人の祖先がスファラディ系ユダヤである事が、アシュケナージ系ユダヤと言われる米指導層にとって余程都合が悪かったと見えます。

Chigai_img01

(天武天皇の命を受け、藤原不比等が編纂したのが古事記と日本書紀〜勝者の歴史書か)

いずれにしても、天孫降臨はそんなに古い話ではありません。天地創造の昔のような錯覚を抱かせますが、大陸から徐福が来日したBC2〜3世紀頃に重なるのです。この時に縄文系である出雲族から国譲りをされて、日本に統一国家(邪馬台国)らしきものを作ったと思われます。天照大神(最初は男神)のモデルは徐福集団の中にいたとしても不思議はないのです。

ところが歴代天皇は主祭神が天照大神である伊勢神宮に参拝しないと言います。八幡総本宮である宇佐神宮に対する対応、姿勢とは大きな差があるのです。この時点で万世一系に疑問符がつきます。 邇邇芸や天照大神を皇祖として認めていない事になるのです。

その宇佐神宮には応神天皇とその母君神功皇后(女傑)が祀られていますが、もう一人祀られている比売大神との関係がよく分かりません。比売大神は近年、卑弥呼、あるいはそれをモデルにした天照大神だとも言われていますが、それなら尚の事、三人を並べて祀る意味が分からないのです。

なぜなら3世紀頃、朝鮮半島(百済)からやって来た渡来系である応神天皇側が卑弥呼の邪馬台国を滅ぼした(あるいは乗っ取った)のではないかと思われるからです。

ただ、祟りを恐れた応神天皇の子孫が卑弥呼の霊を鎮めるために一緒に祀ったとすれば、祟りを信じていた当時としては十分あり得る話ではないでしょうか。第一殿の応神天皇と第三殿の神功皇后で両側から第二殿の比売大神(祟り神)を挟んで封じ込めるような形になっているのは、その証と思われます。

因みに伊勢神宮を参拝したのは持統天皇と明治天皇だけと言われていますが、明治天皇の場合は政治的意味合いが強いと思われます。現人神として軍国主義を進める上で、色々な意味での神格化は必要だったのではないでしょうか。

Photo_20220603135701

(天皇家の起源に関しては記紀よりもウエツフミの方が詳しく書かれていると言う。ウガヤフキアエズ王朝の記述は記紀にはない。)

縄文晩期〜弥生時代にかけて日本に渡ってきた弥生系集団は大きく分けて三集団あります。そのどこかで天皇の血統が入れ変わっていても全く不思議はありません。

第一弾は前述の徐福(道教の方士)グループです。不老不死の薬を探しに行くと秦の始皇帝を騙し、紀元前2〜3世紀頃、最初は若狭湾、次に北九州と二度に渡って、計数千人の単位で上陸しました。技術者グループと成人前の若い男女が中心だったと言われています。

吉野ヶ里環濠集落を築き、周りを制圧していった彼らこそ邪馬台国(実は倭国)卑弥呼の祖先と思われます。そのヒントは卑弥呼(姫巫女?)が行なっていたという鬼道(一種のシャーマニズム)です。道教もまた鬼道がベースで秦の前身と言われる殷時代に盛んに行われていたと言うのです。

第二弾は3〜4世紀で、その最も多いグループは新羅経由で集団帰化した秦氏です。秦の始皇帝の末裔を自認し、土木、養蚕、機織り等の技術者集団でした。馬を初めて日本に連れて来たのも彼らだと言われています。

政権中枢に近づいた彼らは平安京の立役者で、日本全国に当時現存在していた神社乗っ取りも含め 8万もの八幡神社、稲荷神社を建立しました。空海も秦氏ではないかと言われていますが、神仏習合を推し進めたのが秦氏かもしれません。

景教徒(ネストリウス派のキリスト教)であった彼らは日本の神道がユダヤ教をベースとしている事に気づき、宗教的に争う意味がない事を悟ったのではないかと思われます。神道も仏教もイスラム教もキリスト教もユダヤ教の影響を強く受けたと言う説を否定する根拠を見つけるのは困難です。

1200pxstar_of_davidsvg

(ユダヤ教のシンボル、6芒星はダビデの星、籠目マークでもあり、かつて伊勢神宮の灯籠に刻まれていた。)

第三弾は日本存亡の危機となった663年の白村江の戦い前後に百済から大量にやって来た騎馬民族扶余で、侍の原型がこの時形成された可能性があります。彼ら(中大兄皇子こと扶余勇、中臣鎌足こと扶余豊璋)が645年に大化の改新、乙巳の変を起こし、蘇我氏や聖徳太子一族を滅ぼしました。

扶余のルーツはユダヤ人と同化した獰猛さで有名な騎馬民族スキタイで、これが東大、江上波夫の「騎馬民族征服王朝説」の根拠とされています。右翼が嫌いますが、その可能性は高いです。因みに天智天皇の弟とされる天武天皇の時に天皇という呼称に変わりましたが、その前は大王でした。

大和から日本という国名になったのもこの前後だと思われます。扶余が百済にいる時代に朝鮮半島を指して「日が昇る国」と中国から呼ばれていたそうです。唐と新羅の連合軍に敗れた百済(扶余)が同族が待つ日本を次の居住地と定めた事に特に違和感はありません。

 さて、現在の天皇家ですが、明治維新でそれまでの北朝の系統からすり替わったという説が有力です。長州の下級武士だった南朝の末裔、周防国熊毛郡田布施郷出身の大室寅之助は同じく田布施出身の伊藤博文らによって担ぎ上げられ明治天皇となります。正統とされる北朝の孝明天皇の皇子である睦仁親王とは顔も体(大男)も似ても似つかなかったと言われているのです。

Meiji1280x720

(南朝の末裔と言われている明治天皇こと大室寅之助)

これ以降、日本は田布施出身の政治家によって統治される事になります。最近では安倍晋三氏が山口県の田布施町出身です。天皇家と安倍晋三氏の関係は驚くような事実があると言われていますが、確かな情報とは言い難いので今回は触れません。

ところで、大室寅之助が南朝、後醍醐天皇の末裔と思われるのは、皇居前広場に北朝から見れば国賊である筈の南朝の忠臣、楠木正成像が設置されている事によります。江戸遷都も、すり替わりの事実を隠すためと考えるのが妥当です。明治維新、東インド会社(英国)傀儡のクーデター政権としては操りやすい国家の象徴としての天皇が必要だったのでしょう。

ただ今上天皇が本当に後醍醐天皇の血を引いているかどうかは調べようがありません。(利権集団である宮内庁が許さない)日本人としては信じていた方が何かと好都合かもしれませんが。

まとめ

徐福の血が、一説によると縄文系とさえ言われる今上天皇まで続いている可能性は低いです。裏の建前としては応神天皇あたりから血が繋がっているとしたい?のかもしれません。なぜなら、崇神天皇、応神天皇、さらに初代と言われる神武天皇は同一人物である可能性が否定出来ないからです。時期と行動、人物像が重なります。しかし、これも大化の改新で寸断された可能性は否定できません。

しかしながら徐福も秦氏も、あるいは扶余にしても、そのルーツはシュメール(メソポタミア)に繋がる可能性は高いのです。なぜなら初代である神武天皇を「カムヤマト・イワレビコ・スメラミコト」と言った事に対し、この三集団とも抵抗している痕跡がないからです。

 歴史の表舞台から忽然と姿を消したシュメール人は、エジプトを経由しモーセに率いられ長い放浪の旅の後、エルサレムに辿り着きイスラエル王国を建国しました。その後、神の怒りに触れ?権力闘争が起き北イスラエル王国と南ユダ王国に分かれる事になります。

しばらくは繁栄を謳歌したようですが、アッシリア、バビロニアに滅ぼされた後アケメネス朝ペルシャのキュロス二世(八咫烏のルーツか?)によって解放されます。しかし、その後の行方が分かっていません。失われたユダヤの12支族は、おそらく旧約聖書の予言に従って、東進を続け日本にまで辿り着いたのではないでしょうか。

その約束の地(日本=ミズホラ)に降り立ったそれぞれの集団には末裔がいます。徐福集団は物部氏や海部氏として存在感を示し、のちに秦氏と同化(擬態か?)していったのです。言葉が通じたという、その3グループの人達が自分達のルーツを知っているからこそ、記紀の時代に定められた初代天皇の呼び名に異論を唱えなかったのです。

「カムヤマト・イワレビコ・スメラミコト」の意味はヘブライ語で「神の民の上に立つユダヤの第一王子でシュメールの尊い人」です。(諸説あるが大差ない)つまり個人レベルはともかく、民族的な意味での血は継承されているのかもしれないのです。

因みに伊勢神宮には三種の神器の一つ、八咫鏡が祀られていると言いますが、そこには「ありてあるもの」とヘブライ語で書かれているそうです。それはモーセが神に名を尋ねたところ、私はありてある者だ、と答えた事から来ていると言います。

一般的に神はヤハウェという事になっていますが、どちらも固有名詞ではありません。なぜなら神は人格ではないからで、全てのものに宿る抽象的な存在だからです。

 また前方後円墳と言われる応神天皇陵、仁徳天皇陵は旧約聖書に出てくるイスラエルの三種の神器の一つであるマナの壺の形をしています。マナ(マンナ)とはマンマ、つまり食料のことで、籠目神社か伊勢神宮外宮にあるとされる真名之壺、さらに伊勢神宮外宮 の主祭神である女神、豊受大神(食料、穀物を司る)に繋がって来るのです。

 蛇足になりますが、Y染色体ハプログループを調査した結果、1世紀あたりからD1b1a2が優勢となっているようです。6世紀以降はO 1b 2a1a1が優勢になるのですが前者が天之忍穂耳命、つまり事実上の皇祖(徐福Gの誰か)で後者が藤原氏ではないかと言われています。

 10世紀あたりからは再びD1b1a2が優勢になりますが、天皇家がDNA上でも捲土重来を果たしたのかもしれません。これが事実なら万世一系の根拠にはなり得ます。全てはあくまでも仮説に過ぎません。

ブログランキングに参加しています。

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (0)

2022年1月 1日 (土)

太陽、西から昇る(令和4年元旦)

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

Photo_20211231232001

 新年明けましておめでとうございます。

 新年早々言い訳になりますが、ダラダラと続く偽パンデミック騒ぎに嫌気がさして、このところアップの間隔が空きがちです。期待して来ていただいている方には大変申し訳なく思っております。

にも関わらず多くの方のご支持をいただき順位だけは比較的高位置を維持しています。かつては見られなかった現象です。それだけ世の中の異常さに気がついている人が多いという事でしょうか。

いずれにしても時期が時期なので読者の方との情報共有は非常に大切だと思っております。諦めずに出来る限り書いて参りますので、気長にお付き合いいただければ幸いです。そういう訳で本年もよろしくお願い致します。

 イラストのストーリー(クリスマスからの続き)

  さて、クリスマスのデリバリーが終わった美女サンタですが、さあこれからバカンスだと盛り上がった矢先、急な仕事が舞い込みました。それは勤務先の奇志田社長からで、急遽10万円のデリバリーをしてくれと言うではありませんか。

 現金か、あるいは一部クーポンかで揉めていた件が、なぜかここにきて急に現金一本に絞られたと言うのです。しかし困っている人には年内に届けられません。そこでクリスマスに大活躍したドローンに目がつけられたという訳です。

 ドローンでお年玉、という形で給付すれば奇志田社長の人気は急上昇するでしょう。彼の頭の中はそれしかないようです。妬ましく思っている高意思サンタリーダーに美味しい役を持って行かれるのは癪ですが、背に腹は変えられません。

 しかし問題がありました。多くの子持ち家庭に届けるには札束では重すぎます。第一そんな嵩張るものは積めません。そこでリーダーは一計を案じたのです。「そうや、打ち出の小槌にすればえ〜のんとちゃう?」

 一回振れば10万円金貨がポンと出る打ち出の小槌を用意すれば問題は解決します。それが出来るのは奇志田社長の背後にいて、いつもひそひそ話を聞かせているという霧深い奥の院の親分、人呼んで「迷子の虎」しかいません。

 リーダーは早速直談判に行きました。そうしたらなんと親分は「やってみなはれ。但し、虎柄スーツを着て配るのが条件や」と言って気前良く打ち出の小槌を貸してくれたのです。これなら奇志田社長の借金にはならないのでいくらでも配れます。

 大阪出身のリーダーは虎柄には少し抵抗がありましたが、個人的趣味より仕事優先と割り切り、意気揚々と新年の空に飛び立ちました。ところがよく見ると、なんと初日は西から出ているではありませんか。

 リーダーはその時ハッと気がついたのです。「なるほど、ボロナ以降、世界で起きている事象は太陽が西から昇るほどありえへん話なんやわ」

そんな、ありえない話が飛び出す新年は、危機感のまるでない国の、ありえない近未来を象徴しているようで、複雑な気持ちになるリーダーでした。

 ボロナ収束を、やはり手放しでは喜べそうもない今年ですが、こんな時こそ団結が大事です。大和民族直系の皆様、今年こそ和をもって尊しの精神でいきましょう。よろしくお願い致します。


ブログランキングに参加しています。

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (2)

2021年12月16日 (木)

クリスマスカード21

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 Xmas

 早いものでもうクリスマスシーズンとなりました。年々時間が経つのが早くなるので嫌になります。(笑)恒例のクリスマスカードを披露いたします。今年のテーマは「追い詰められた美女サンタ」です。

 昨年、ボロナ禍で突然契約を打ち切られた美女サンタ5名ですが、やっとの事で他のサンタワールドに再就職が決まり、さあ今年は頑張るぞ、と思った矢先の事でした。そこの経営者がなんと今世界で流行っている変異株オミクロンの予防のためにバッカチンを打てと言ってきたのです。

 サンタはまだ20歳そこそこの乙女達です。治験も済んでいない得体の知れないバッカチンできれいな体を汚されたくありません。そこで高意思さなえちゃんと言うリーダーが労働基準法や憲法を盾にとり、強制は不当な人権侵害やないの?と経営者に詰め寄ったのです。

 まさかの反撃に怯んだ経営者はボーナスなしをちらつかせたと言います。典型的なパワハラ、いやワクハラではないでしょうか。それに対し冷静なリーダーは、バッカチン接種を迫るなら、まずその科学的根拠を示してほしいねん、と切り返したのです。

 彼女たちのような免疫力のある若者の感染は一体何人いるのか、あるいは無症状陽性者になった場合のウイルス拡散は事実なのか、それらのデータ、エビデンスが示されなければ、とても受け入れられるものではないというのがその理由です。

 そんな折、リカちゃん研究所から重大発表がありました。それは「ファクターXはあります。」と言う衝撃的なものです。専門的過ぎて詳しいことは分かりませんが、日本人は60%もの人が持っていると言います。

 その正体は、ウイルスによる感染を知らせるサインが欧米人より桁違いに多く出て、キラーT細胞との連携で発症を防ぐ、あるいは重症化を緩和する機能を持つ特殊な白血球と言うのですからびっくりです。

と言うことはやはりB細胞免疫である抗体は大して効かないのでは?と言う疑念が浮かび上がります。つまりT細胞が抗原として認識せず、B細胞免疫による中和抗体しか作れないスパイクタンパクが抗原のm RNAバッカチンは日本人にとってはリスクがあるだけの疫病神だったのかも知れないのです。

しかもそのバッカチンによって作られる抗体は半年でほぼなくなってしまう代物です。この事は米のある研究機関が発表した論文による、コロナには抗体を産生するB細胞免疫よりもT細胞免疫が重要な役割を果たすという研究結果を裏付けます。

さらに日本株生ワクチンによるBCGT細胞免疫を活性化させ、その記憶は長年に渡って残り、いざという時には非特異的に、つまり幅広い相手に対して即応するという事実とも符合するのです。これを交差免疫と言うのだそうです。

 にも関わらず、正式承認もされていないバッカチンをメーカー側の一方的な主張を受け入れ、メーカー責任は一切追求出来ない屈辱的契約を結んで国民にm RNAバッカチンを野放図に接種させた政府の罪深さは計り知れません。

 これまでに厚労省に報告されただけで接種後の死亡1400人、重篤な副反応3万人弱という犠牲の責任は誰が負うと言うのでしょうか。さらに昨年は3万人以上もマイナスだった超過死亡が今年は8月末時点で3万5千人に及んでいます。

戦時でもなければ巨大地震のような自然災害があった訳でもないのにこの数字、落差は異常と言うしかありません。恐ろしい事が深く静かに進行しています。

 それを聞いた、人の話を聞くのだけが取り柄の奇志田という経営者は、保身のためもあって、部下の小鼠信じろうに調べさせたと言います。その結果は、m RNAバッカチンの安全性には全く根拠がないばかりか、海外ではむしろ接種した方が、スプレッダーになっている事実が浮かび上がったのです。

結局、香ばしい話でケムに巻いていた香の太郎は失脚し、隠蔽していた不都合な真実が明るみに出る事になりました。ボロナ感染よりバッカチン被害の方が深刻で、将来に渡ってリスクが存在するという事実は衝撃を持って伝えられたのです。

 仲間のサンタがリーダーに感謝したのは言うまでもありません。 「さなえあれば憂なし」という諺がこの時誕生したと言います。さあ、そうなると来年は薬害訴訟が大量に起こされる事になり、それはそれでまた鬱陶しい年になりそうだと鬼も笑えない想像をしてしまうサンタ達でした。

 そんな、なさそうで、でもありそうな噂話が鈴の音とともに聞こえて来る師走の街角は、やはり薄寒いような、そうでもないような。。シャンシャン・・・

 例年になく長くなりましたが、今年もサボった割には順位が高く、ご支持をいただいたようで大変有り難うございました。今後も続けて参りますので、よろしくお願い致します。皆様にとって来年が良い年になりますよう。

ブログランキングに参加しています。


 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (1)

2021年10月16日 (土)

蒸し返される財政破綻論と、今後に関して

Photo   

---ワクチンを打つ打たないを決めるのは個人の権利---

 今日は久々経済の話をしたいと思います。その前に誰かさんが言っていたように、突然コロナが収束かと思えるほど下火になって来ました。ようやく正常化に向けて動き出しそうですが、政府の言っている事がどうも頼りないです。

一体どこまで分かっているのか、大いに疑問なのです。経済に関してはまずまずの対策を打ち出しているように見えますが、コロナとそのワクチンに関しては総理自ら絶望的なことを言っています。

ワクチン接種、あるいは陰性を証明する検査結果(PDR検査や抗原検査)を前提としてGO TOその他の施策を進めると言うのです。これを聞いただけで何も考えていないのがよく分かります。

ワクチンを接種しても未接種者並み、あるいはそれ以上にブレークスルー感染が起きている状況を知らないのでしょうか?知らないのなら全くの情報弱者だし、知っていてやるなら間違いなく独裁者です。

憲法で保障されている基本的人権を、非常時でもないのに無視しようと言うのですからタチが悪いと言わざるを得ません。ワクチンを打ったばかりに副反応で苦しむ人や死亡する人が雪だるま式に膨らんでいる非常事態を何とかするのが先決です。

さらに、前回も言いましたように超過死亡は増える一方です。だからこのあり得ない状況を異常と認識してワクチン接種を中止すると言うなら大いに納得できますが、むしろ積極的に打てと言うのですから気が狂っています。

現状はコロナの脅威が限りなく小さくなって、相対的にワクチンリスクの比重がどんどん大きくなっているのです。そもそもこの状態で打ちたいとなど言う奇特な人がいるのでしょうか?

あれだけ感染が酷かった海外、特に先進国でさえワクパス反対デモが吹き荒れています。例によって日本では一切報道されないのでほとんどの人は知りませんが、アメリカなども接種率が50%を超えたところで接種希望者が急減し、未接種の人はワクパス反対運動をやっているのです。

そのストライキのために一日に1000便も欠航が出たサウスウエスト航空では、とうとう経営者が折れて義務化はしないと言い出しました。州によっては義務化しない宣言をしているところも多いようです。こういう個人の権利に関する問題では白人社会はさすがと言わざるを得ません。

今の日本人にこういう気概は見当たらないのです。ほんの一部の人達が一生懸命になっているだけです。ひょっとして世界で一番早く義務化が達成されるのが日本かもしれません。情けない話ですが、それこそが悪夢です。

コロナ被害が最も少ない国が義務化なんて冗談にも程があります。それが分からない感性、知性も絶望的です。全てが不条理で理不尽過ぎます。

これに関して、今後どういう展開になるかですが、もう少し状況が見えてから後日書くつもりです。もちろん私個人の推論、あるいは妄想かもしれませんが、可能性として考えられる事を書きます。

6 

(矢野財務省事務次官、学校はいい筈なのに、その後ちゃんと勉強をしないとこういう事になる。いかに社会に出てからの勉強が大事かという事だ。論理がデタラメな事より絶望的なのは今日本が必要としている事が分かっていない。つまり自分は安全地帯にいて、国民の痛みが分からない。ダメな官僚の見本。)

 さて本題に入ります。財務事務次官が週刊誌に寄稿したという記事を見てひっくり返った人は多いのではないでしょうか。私もなんで今!!っと椅子から転げ落ちそうになりました。(笑)

財務事務次官ですよ、そういう地位の人が書いた記事にしてはお粗末すぎます。高校生か!!そもそも政府に無断でいきなり週刊誌発表ですからタチが悪いです。と言うかやり方が汚くて幼い。。 

さらにタイミングを考えれば選挙妨害と言われても仕方がありません。いずれにしてもこういう平和ボケのKY坊ちゃんが財務省のトップでは悲しすぎます。

高橋洋一氏に言わせれば、財務官僚なんて財政問題は全く分かっていないらしいです。しかも何度言っても理解出来ないと。。道理で日本経済が低迷する筈だと妙に納得しました。

それにしても次元が低すぎます。今頃になってこう言う話が出てくるとは夢にも思いませんでした。だって財務省が自国通貨建国債での破綻はあり得ないと言っていた筈ですよ。?

猛烈に怒ったのは政府、特に政調会長の高市早苗氏です。コロナ禍で経済が傷つき、それを手当てするために単年度の赤字国債発行による財政出動のどこが悪いのか、全く理解不能だと言っています。

その通りでしょう。今やらなくていつやるのかと言いたいです。一時的に消費税をゼロにしてもいいくらいです。尤も、その案には高市政調会長は難色を示していますが、高市氏のそういうところは理解し難いところです。

短期であればもっと思い切った対策をして問題があるとは思えません。しかしながら反論もかなりあるようで現代ビジネスでは下記のように述べています。

確かに自国通貨で国債を発行している限りはデフォルトは起きないってだけで、インフレが起きたり、国債の格付けが下がって価値が国際的に落ちたら、カネを貸している日本人や金融機関は損失を蒙ることを、高市さんら「デフォルトは無いっしょ」と思ってる人は忘れています。

これについては、あまりにも物を知らないと言うか、基本がわかっていない反論と言っておきます。インフレが起これば万々歳の国が日本です。グローバル経済下、デフレ圧力が強い工業先進国で何十年もそれが続いている訳です。

インフレの心配をするなら、なってから言えと言いたいです。それが制御可能な事は自明です。何のために政府があって、日銀があるのかを忘れています。もしも過度なインフレになったとしても、彼らがぼーっと傍観するとでも思っているのでしょうか。

国債の格付け云々に関しては噴飯物です。例え価値が落ちようが償還まで持っていればなんの影響もありません。金利は固定だし、貰えるものはちゃんともらえるのです。

含資産が減ると言うなら今までのように日銀に高く買って貰えばいいだけです。と言うより追加発行分は日銀が間接的に買えばいいのです。そうすれば格付けに関係なく実際の価値は下がりようがありません。

いかがわしい私企業が発する根拠不明のランク付に対し過度に反応する事自体がナンセンスですが、国債の価値(価格、金利)は日銀次第でどうにでもなります。そこがなぜ分からないのか謎です。

と言うより、格付け問題と国債デフォルトを同列に扱う神経がわかりません。これを日本の諺では「味噌クソ一緒くた」と言います。(笑)

そもそも日本経済が停滞している一番の理由はマネーストックの伸びが90年以降2%前後まで下がっているからで、それを押し上げる財政出動をして来なかった事が不景気の最大要因なのです。(下のグラフ参照)

Ms

(日銀のHPからマネーストックの増加推移を引用、年に10%以上の伸びはさすがにバブルを引き起こすが、90年代以降程度の伸びではデフレをもたらした。これは日本の付加価値創造力と密接にリンクするので、今は資金不足と言える。従って理論的にはこの谷を埋めるまで資金は投入出来る事になる。もちろん一気にやればバブルので年10%程度のペースで様子を見ればいい。PB正常化なんてなんの意味もない。)

それがコロナ禍でバラマキをやった為に昨年は急激な伸びを示しました。尤も、供給力不足の状態では何も起きません。だから簡単に言えばもっとやっていいのです。国民が使えるお金を十分に供給して、それを使うインセンティブを作るのが政府の仕事です。

本来なら民間企業が設備投資のために借入を増やす(マネーストックを増やす)のが理想ですが、BIS規格や金融検査マニュアル、固定資産税等が邪魔をし、地価が下がったせいで担保余力を無くしたのがマネーストックの伸びない最大要因なので、それに代わる事(バラマキ)を政府がする必要があるのです。

この話は深掘りすればキリがないのでやめておきますが、言い換えれば官僚や政治家の知能レベルが低いことが日本経済の足枷になっているのかもしれません。つまり最早誰のせいでもない自分たちのせいなのです。

ブログランキングに参加しています。

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (3)

2021年3月24日 (水)

いよいよ本番開始か?

Photo   

---移民政策/消費税増税/カジノ解禁に断固反対!---

ブログランキングに参加しています。

 16日の日米2+2会談に続き、18日には米中外交トップ会談がアラスカで行なわれました。立て続のビッグミーティングの内容は、これまでの大方の予想を大きく覆すものだったのです。時代が大きく動き始めたようです。

Title1616379919639

これらは中国の衰退と日本の復活を意味しているように見えます。米がこれまで以上に日本側に付いて、共に世界平和に貢献しようというのですから驚かざるを得ません。

日本の重要性が見直されクローズアップされているのですが、それに気がついていないのは日本の政治家だけです。この機に公明党他の政権内媚中派を一掃しなければ、チャンスを失いかねません。

尤も、バイデン政権になって初の2+2正式会談ですからムリもありません。まさかトランプ大統領以上に強硬な対中国政策を引っさげて来るとは思いもしなかったでしょう。

一方の中国はバイデン政権との会談を心待ちにしていました。ところが日本を経由して韓国まで来たにも拘らずスルーされてしまったのです。これに焦った中国は米に泣きついたと言います。

しかしながら、やっと実現した18日の米中会談は米側の、けんもほろろの対応に愕然とする事になります。そこで出たのが20分にも及ぶ長い米をディスるスピーチだった訳です。恨み節か?

中国側としてはトランプ時代の制裁は当然解除されると目論んでいたし、もっと前向きな内容になる筈のこの会談はハイレベル戦略対話と位置づけていました。ところが米側は一般レベル会議と突っぱねたのです。

温度差が大きいようです。おまけに会談はこれっきりで次の予定はないと明言しました。中国側は茫然自失ではないでしょうか。なぜならそれが意味するのは習政権とは一切取引しないという事だからです。

その姿勢は露骨で、夕食会もなし、朝食も勝手にやってくれと一切面倒みない放置プレイだったのです。これでは米大統領選にまで介入してリスクを負った甲斐がないと言うものです。

バイデン親子への巨額投資も無駄になりました。その憤懣やるかたない気持ちが異例の罵り合いになったのは明らかです。中国国民に対しても示しが付きません。

これを見て中国の外交力を評価する人がいましたが、どこを見ているのかと言いたいです。ブリンケン国務長官は一歩も譲らず、米側の姿勢をトランプ時代よりもエスカレートさせたのです。

この会談に先立つ16日には米国務省は香港の自治抑圧に関与した当局者と全人代常務委員会の副委員長14名を含む24名への制裁を発表しました。

さらにこれら24人と「重要な取引」を行った外国金融機関は、米金融機関からの融資禁止などの制裁対象になると言うのですから本気です。

しかし、これがバイデン政権のやる事でしょうか?(笑)また、DSが健在なら日米2+2会談もあり得なかったと思われます。ジャパンパッシングして中国に直接行った筈です。

私には米2トップの二人はトランプ氏の意向で動いているようにしか思えません。それは16日に米2トップがブリーリボンバッジを付けているのを見て確信しましたが、そういうきめ細かい配慮はトランプ氏のものです。

国連で日本の拉致問題に関するスピーチをしたのは後にも先にもトランプ氏しかいません。自国では毎年何十万人もの児童が誘拐されている訳です。

As20170920000065_comml

どこに連れ去られているのかもこれまで全く不明でした。とても他国の拉致問題に関わっていられる状態とも思えませんが、敢えてそういう事をするのは日本との関係重視以外にはありません。

この時期、安倍さんの弟である岸氏が防衛大臣である偶然を何と考えるかですが、安倍トランプラインが健在で、筋書き通りに事が運んでいるとすれば納得がいきます。あくまでも憶測に過ぎませんが。。

バイデンはと言うと、副大統領時代に日中の領土問題に米は関与しないというメッセージを中国に送った事実があります。これひとつを見ても日本に寄り添う政治家でないのは明らかです。

ところで政権移行期間が終了する21日には米HBO(ケーブルテレビ)でQアノン関連のドキュメンタリー番組がスタートしました。全部で6部の構成になり4月4日まで続くと言われています。

これまで世界で行なわれて来たDSによる犯罪や、選挙の不正が明らかになって行くのではないでしょうか。因に初回はピザゲートの詳細やヒラリー・クリントン、トム・ハンクスらの犯罪に関する情報が開示されたと言います。

著作権の問題があって日本で観る事は出来ませんが、情報開示が始まったのかもしれません。次の放送(28日)が注目されます。いずれにしても最近の世界情勢は日本にとって悪い方向ではなさそうです。

ただ、いつまでも煮え切らない態度を続けていると世界の日本を見る目も変わって来ます。今が絶好で、千載一遇とも言えるチャンスなのですが、自浄能力がない国に未来はありません。

 

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (2)

2021年3月18日 (木)

影の支配者

Photo   

---移民政策/消費税増税/カジノ解禁に断固反対!---

ブログランキングに参加しています。

 この時期、確定申告等で忙しく、また間が空いてしまいました。今日は久々明るいニュースです。

一昨日の日米2+2会談は異例ずくめでした。こういう米を見るのは絶えてなかったような気がしますが、トランプ時代でさえここまでの事は言わなかったし、やらなかったと思います。

2トップが新政権発足後に異例の早さでわざわざ来日したのは、自由で開かれたインド太平洋戦略のためだけでなく、日本の媚中派に釘を刺す目的もあったのは明らかです。

中国にばかり気を使っていないで、同盟国である米とちゃんと足並みを揃えろと尻を叩きに来たのです。何しろこの構想を打ち出したのは他ならぬ日本の安倍政権ですから。。

それにしても内容が凄いです。中国を名指しで共通の脅威と看做し、尖閣諸島を共に守ろうというのですから、有り難くて涙が出ます。(笑)一言、自衛隊の強化に言及したのも素晴らしいです。

情けない話ですが、外圧がないと動けない日本の体質をよくご存知のようです。さらに北朝鮮による拉致被害者問題も置き去りにせず、言及がありました。何事にも後ろ向きの日本政府とは大違いです。

以下、コピペ

両長官は「日米安全保障条約第5条に基づき、尖閣諸島を含む日本を守るという揺るぎない義務を再確認するとともに、東シナ海の現状を変更しようとするいかなる一方的な試みにもアメリカは反対することを表明した」

北朝鮮情勢をめぐって、引き続き、日米の緊密な連携を確認するとともに、拉致問題の即時解決に向けて協力していくことで一致しました。

NHKニュース

「日米主導でインド太平洋の発展を」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210316/k10012918741000.html

そもそもブリンケン国務長官は当初よりトランプさんの対中政策支持者でした。それをはっきりと世界に向けて発信した事には重要な意味があります。中国はさぞ焦っているのではないでしょうか。

民主党要人に投資をして、さらに危険を顧みず米大統領選にも介入し、守備よくいったにも関わらず、米のこの対中姿勢は腑に落ちない筈です。

しかも今回、韓国まで行ってとんぼ返りですから腹わたが煮えくり返っているのではないでしょうか。結局、バイデン政権になってからの米との接触を切望している中国とは日を改め、アラスカに呼びつける形で会談を持つ事になったようです。

これらは米の対中スタンスを如実に物語りますが、どう考えても米民主党や、影にオバマがいると言われているバイデン外交とは思えません。完全にトランプ側のスタンスに見えます。

O0836054114911582110

(胸にブルーリボンバッジ、このメッセージは大きい)

それはブリンケン国務長官とオースティン国防長官がブルーリボンバッジを付けていた事からも窺えます。こういうきめ細かい配慮はトランプさんのやり方で、バイデン側でない事は明らかです。

対する日本の茂木大臣は??あの薄ら○○は付けていません。日本の恥です。岸防衛大臣はもちろん付けています。

O0720051414911586433

(おい茂木、ぼーっと突っ立てるんじゃないよ。情けない。)

しかし、これで彼らがバイデン政権の指示で動いている訳ではないのがはっきりしました。私には裏で安倍さんとトランプさんが色々仕掛けているとしか思えないのです。

国内で言えば、厚労省も2月13日に新型コロナウイルスを指定感染症からこっそり外していましたし、(笑)添付ファイル参照

以下、抜粋コピペ
この改正により、新型コロナウイルス感染症の感染症法における法的位置付けに ついては、「指定感染症」から「新型インフルエンザ等感染症」に変更されることと なる(これに伴い、第四で後述するとおり、指定政令等は廃止する。)。
コピペ終わり

https://www.mhlw.go.jp/content/000733827.pdf

これを誰も言わないというのが不思議です。緊急事態宣言を再延長したのは医療逼迫が原因だった筈ですが、指定感染症を解除したなら、ベッド数は10倍以上に増える事になります。

つまり、驚いた事に今回の2週間の再延長に根拠はなかったのです。厚労省通達の宛先には都道府県知事殿とありますし、知らなかったという言い訳は出来ません。

それもあって今回の再々延長が消えたのでしょうか。検査数を増やして陽性者数を膨らませる気満々だった小池知事も諦めるしかなかったのです。この人本当にオリンピックをやる気があるのか疑わしいです。

どうも徐々にではありますが、好ましい方向に向かっているのではないでしょうか。

 

 共感いただければクリックをお願いします。

| | コメント (2)

«政治の腐敗度は国民のレベルに比例する