海外の仕事(韓国編1)
ヨーロッパの仕事をすることで心身ともに疲れ果てました。そこでもっと身近なところに営業の照準を合わせ直す事にしたのです。勿論日本国内の仕事は常に最重要視していますが、同時期に何社も受注する事は色々難しい事情があります。従って海外比率を最低でも常時2〜3割は維持したいというのが本音なのです。
その頃の韓国は、かなり勢いをつけてきている状態で、ずっと気になっていました。
独立直後、アプローチ方法を模索している時ラッキーにも、ある大手の画材会社の好意で韓国への営業旅行に随行させてもらうことになったのです。肩書きは画材会社のアドバイザーという触れ込みですが、しっかりフリーランスデザイナーとしての営業もしてきました。
当時韓国には大手自動車会社が3社ありました。場所はソウル周辺に2社、ウルサンに1社です。その全てを訪問出来、非常に有意義なツアーとなったのです。先方も大変興味を持ってくれて、行く先々で即席ミニ講演的な事もさせられました。印象的だったのは会社の食堂の飯がどこもうまい事です。日本の自動車会社の飯は何であんなにまずいんでしょうか。
会社の食堂だけでなく、街のレストランも珍しいという事もありましたが、とても美味しく感じました。ウルサンでは海辺の漁師さんの家の2階で素朴ながら刺激的な料理をしこたま堪能したものです。
帰国してすぐに生ニンニクが原因と思われる胃腸炎をおこしましたが、ビジネスにはなかなか結びつきませんでした。その数年後から10年以上にわたって、結果的には訪問した全ての会社から予想外の量の仕事が来る事をイメージするには、想像力が少し不足していたかもしれません。(続く)
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