寒冷地テスト
本当に今年は寒い! 旭川では−33度を記録したと聞いて、ホンダ時代の寒冷地テストを思い出しました。
旭川の北にある士別という町は日本で一番寒い所です。−20〜−30度くらいは日常茶飯事でダイヤモンドダストが見られるロマンティックな場所なのです。
ある日突然士別に行けと言われて嬉しいような悲しいような複雑な思いでしたが、気分転換の為には悪くないと思って単身機上の人となります。最初に着いた旭川の冬は殺風景でいかにも極寒の町という感じでした。そこから更に北に上りますが、士別は予想外に大きな町で、車も沢山走っているのです。
士別にはホンダの寒冷地テストコースがあります。そこでアイスバーン走行を経験させてくれる訳ですが、車を取っ替え引っ替え夜のコースをぐるぐる回るのです。狭いコースの両側は2メートルを超える雪の壁です。コースアウトしても優しく受け止めてくれます。私も何回か突っ込みましたが、その度に走っているスタッフが集まって来て皆で車を引き出すのです。
回っているうちに運転がどんどん上手くなっていきます。スタッドレスとは言え直線では100キロ以上も出すのです。その勢いのままコーナーに突っ込み4輪ドリフトで抜けて行きます。繰り返しているうちに緊張感が緩み、あるコーナーを抜けた時、前でスタックしている車を避けきれずに相手のテールランプを破損してしまいました。。。
3泊4日くらいの出張でしたが暇な夜は待ってましたとばかり街に繰り出します。
ところが飲み屋が殆どなく、やっと見つけた赤提灯に入っても誰もいません。大きな声を出すと奥から着物を着た女性が10人くらい現れました。皆さん厚化粧でしたがよく見るとかなりな高齢で60歳以上にしか見えません。
八代亜紀ではありませんが、ぬるめの燗をちびちびというコンセプトでしたので、早々に退散する事にしました。
寒い街でのお寒い思い出です。
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