海外の仕事(韓国編6)
3回目のソウルモーターショーは1999年に開催されますが、韓国はその前の1997年から空前の不景気に見舞われます。例のIMF騒動です。米系ヘッジファンドがらみで通貨危機に陥り、IMFの介入を余儀なくされたのです。火種はタイからという事ですが、当時のタイも大変な事になっていました。
自動車も例外ではありません。販売台数激減で開発予算が大幅にカットされ外注先にも多大な影響があったのです。それでもクライアントは1997年の時点でもコンセプトカーの製作を諦める事はありませんでした。厳しい予算ではありましたが、我々も最大限協力して作り上げたのが2代目のハイブリッド電気自動車だったのです。
コストをかけない割には未来的で魅力的な車が出来たのではと自負しています
デバイス(新技術面)の売りは殆どなく、デザインとコンセプトで勝負しました。ボディカラーは沈滞ムードを吹き飛ばすようにと派手で奇麗な色にしたのです。
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