海外の仕事(中国編2)
契約が済み、本当に仕事が始まりました。中国の乗用車の内外装デザインです。仕事自体は非常にスムーズに運びました。経営者の判断が早いのです。元々日程も短めだったのですが、かなりなペースで決まって行きました。
その過程で色々分かってきた事があります。どうやら中国のメーカー(全てのメーカーかどうかは知りません)は設計を殆どどこかに丸投げするらしいのです。日本人のリタイヤした設計者が多数働いています。ドイツからも相当数の技術者が方々のメーカーに来ていると聞きました。
それにしても凄い勢いで新車を開発しているので、人手が足りないのは当然と言えます。現地のデザイナーや設計者も経験のない若い人だらけで、教育しながら仕事を進めて行くのですから結構大変なのです。
おまけに大学で勉強はしっかりやって来ていますから頭でっかちの人が多く、コンピューター絶対主義みたいなものがあるので、経験学的判断や感覚的な事で納得させるのは難しいものがあるのです。
一回目の仕事として完成した車をネットで見たのは、デザインが終わって1年ちょっと後の事でした。(続く)
PHOTOはレンダリングのイメージ画像
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