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2008年3月17日 (月)

サイレントワールド

春は花粉、黄砂が舞い風が強いので外で過ごすにはあまり適していません。夏の風は歓迎ですが、木枯らしと春の風は体にもよくないのです。そよ風程度ならともかく、5メートルを超すような風はそもそも風情がありません。

一昨日の夜、犬の散歩に出かけたときのことです。日中かなり強く吹いていた風がすっかりやんでいました。気温も10度以上はあり、軽い運動には最適だったのです。

ふと気がつくと、ひどく静かで物音ひとつしません。時が止まったか異次元空間に迷い込んだのか、その荘厳とも言える気配に、まるで巨大なインドアの屋外セットの中に一人でいるような錯覚を覚えたのです。

そう言えば前にビーナスフォートに行った時も、もっともこちらは静かではありませんが、無風のバーチャル屋外という点で似たような心地よさを感じた事を思い出しました。

そこで気がついたのですが、自分は基本的に無風の状態を好ましいと思う人間らしいのです。音に関してもかなり神経質で、暴走族や選挙運動、箱根駅伝のヘリ、竿屋等の騒音はどうしても好きになれません。無風、無音の状態にいるときが一番精神的に安定し、居心地いいのです。

温暖化の影響か、年々風が強くなっているような気がします。さらに悪いことに世の中、何かにつけて騒がしくなりつつあります。そういう点でもグローバリゼーションが進み、普通の日本人にとっては住みづらい世の中になってきたのではないでしょうか。


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