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2008年3月10日 (月)

3月10日東京大空襲

63年前の3月10日は米軍による東京大空襲の日です。テレビでも少し取り上げていましたが、風化しつつある先の大戦の悲劇をもっと若い人に伝えるべきだと思います。ベタな表現ですが、最近の若者は、伝えない側に問題があるとしても、あまりにものを知らなさすぎます。

大戦末期、制空権を手にしたアメリカは日本本土を殆ど連日空襲しました。1945年3月10日未明、東京の下町の空は超低空飛行する銀色のB-29 で蔽い尽くされ、街は火の海と化したのです。犠牲者は一日で10万人を超えました。アメリカは爆弾を使わず、ガソリンが原料の焼夷弾を投下したのです。これは明らかに一般市民を殺傷するのが目的でした。結局東京だけで60万人のホロコーストを実施して終戦となります。

続いて終戦間近の8月、広島、長崎へ原爆を投下します。これも東京空襲と同じく一般市民殺傷を目的としていた事は明白です。プルトニウム型とウラン型の核実験(今でもアメリカでは実験と分類しているらしい)を人の住む都市の上空で行ったのです。これは自ら認めているように戦闘行為ではありません。戦勝国なので裁かれていませんが、国際法違反で、むしろテロ行為に等しいと言えます。

もっとも逆の立場であったなら、アジア諸国に対して行った事から推察しても、日本が戦争相手に対してそういった行為をしなかったという保証はありません。もし逆無差別大量虐殺の後の敗戦であったらと想像するだけで恐ろし過ぎます。韓国や中国がするように、アメリカから、いや世界中から永久に責められ続けた事でしょう。海外旅行なんか怖くて行けなかったかもしれません。

それにしても近代史における日本政府の外交は最終手段の戦争か卑屈な土下座しか方法を知らないように見えます。東京空襲を指揮した米軍司令官カーティス ルメイに別件ではありますが、功績を評価して勲章を授与したと聞いては驚きを通り越して開いた口が塞がりません。言うべき事をきちんと主張し、勇気と知恵で国益を守りながら平和主義を貫く、本物の政治家の台頭を祈るのみです。。。


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