鯨のベーコン(2)
問題の背景にはご他聞に漏れず、一部特定の公的団体個人の既得権益が見え隠れしていて素直に日本の正当性を信じきれない悩ましさがあります。重大な国益の損失に繋がりかねない世界的問題にもっと掘り下げた議論が必要ですが、マスコミの関心の薄さが気がかりです。
ところで今は捕鯨に反対しているアングロサクソン系の人々だってほんの一世紀ほど逆のぼれば油をとる為だけに沢山捕獲した過去がありました。いつの間に鯨は神聖な生物になったのか、白人特有の手前勝手な感情論ではないか(?)と素朴な疑問が湧いてきます。
牛(バッファロー含む)や年間200万頭も食用になるカンガルーは神聖でないというのもよく分かりません。動物に対する処遇はともかくとしても、少なくともテロまがいの行為をして人間を大切にしないのは本末転倒です。そこだけは毅然とした態度で望む必要があると思います。
ただ、こういう無分別な行為と世界の良識ある考え方、進むべき方向性を混同して、道を見誤ってしまう愚だけは避けなければなりません。
国益(?)を優先して、世界の趨勢である環境、エネルギー問題からも切り離せない動物保護、共生の考え方を、食文化と説得力のないレポートを盾に、かたくなに拒み続けるのはそろそろ限界ではないでしょうか。胸をはって(?)鯨のベーコンを食べられる日が早く来て欲しいと願っているのは私だけではないと思います。
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