鯨のベーコン(1)
日本はその昔捕鯨大国でした。学校の給食にも鯨の肉が出てきて、今から考えると贅沢な話ですが、また鯨か、などと思ったものです。それがもう随分前から食卓に上る事はぱったりとなくなっています。
そうなると無性に食べたくなるのが人情です。特に鯨のベーコンは酒の肴として最高です。細かく刻んで練り辛しと醤油をつけて食べるのが美味いのですが、ほんのちょっぴりしかなくても贅沢な感じがしてたまらないのです。年に数回食べるかどうかですが、食べられなくなる事だけは回避して欲しいです。
つい先頃、調査捕鯨をしている船に対する妨害が盛んに報じられていました。確かに捕鯨方法に関して一考の余地がある事は否めないようです。調査のためとは言え急所を外して苦しめるような穫り方は、あまり感心したものではありません。
ところが問題はそれだけではないようです。調査捕鯨の名目で年間千頭以上もの捕獲を国が民間業者に許可していると聞きました。最近は妨害工作が奏効して(?)激減しているようですが調査目的の量としては多すぎるのではないでしょうか。肝心な調査レポートについても殆ど価値なし、という評価が国内にもあるようで、反対国を説得するには困難な現状なのです。
騒ぎになって初めて明るみに出ることがあり、いかに普段は偏った情報しか得られていないのかが分かります。調べていくと奥が深そうな問題です。(続く)
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