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2008年5月12日 (月)

盛者必衰の理

トヨタの売り上げがついにGMを抜いて世界一となりました。純利益は減益ですが莫大な利益が多少減っただけの事で痛くも痒ゆくもないのです。

年間売り上げの24兆円という額は大き過ぎてピンと来ませんが、タイ一国のGDPより大きく、ロシアの国家予算に匹敵すると聞けば何となく分かったような気になります。

これほど急激に伸びた要因は色々ありますが、80年代にアメリカに進出して現地生産化を促進した事が最大の要因ではないでしょうか。

その結果世界一の座が盤石と思えたGMの衰退を招くことになります。ビッグスリーが揃って時代を読めずエコカーの開発に消極的だった事がトヨタ車初め日本車の隆盛を促進するのです。

昨年のアメリカでのシェアはビッグスリー50%弱、日本車40%弱、その他10%強という事になりました。日米が逆転する日も近いとさえ言われています。

思えば60年代アメ車全盛期にはGMのフルサイズカー シボレーインパラが単独で年間150万台超のベストセラーでした。そんな世界一の企業を自分が生きている間に日本の企業が追い抜くなんて事は想像だに出来なかったのです。

栄枯盛衰は世の習いです。トップになった時が衰退の始まりと言われますが、トップの座を守る事が至上命題となり、開発が守勢にまわる事だけは避けて欲しいと願うのです。


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