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2008年5月13日 (火)

ノーブレスオブリッジ

ヨーロッパにはノーブレスオブリッジという言葉があります。富や力のある者、知恵のある者は社会や弱者に対して支援をする義務があるというような意味ですが、会社にも当てはまる言葉です。

日本はフラットで格差の少ない社会という事もあり、こういう習慣は一般的ではありませんでしたが、これからそうは言っていられません。

環境、エネルギー問題での巨大企業の役割は罪滅ぼし分も含め決して小さくはないのです。

自動車に限って言っても、これまで随分CO2を排出してきました。しかもこれからだって地球を汚し続けるのです。

よく地球に優しい車なんて表現を使いますが、レシプロエンジンを搭載した車が優しい筈はありません。電気自動車だって厳密にいえば難しいところがあるのです。

このように自動車産業は地球の犠牲の上に成り立って来た訳ですから、莫大な利益を喜んでいる場合ではないと思います。

Photo_2

救いは省エネ、クリーンエンジンへの方向性は確立されて来たことです。ハイブリッド車(PHOTO プリウス)程度で満足せず更に前進しなければなりません。一刻の猶予もならないのです。

トップ企業の責任は重大です。世界からも期待されています。これまでの莫大な利益を全て社会還元するくらいのつもりで開発をすれば、また利益は自然についてくるものではないでしょうか。

言い換えればそういうハンデさえ大きなビジネスチャンスとして捉える柔軟な考え方、度量の大きさが求められるのです。


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