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2008年6月13日 (金)

すぐそこにある危機

ハリソンフォードが老体にむち打ちアクション映画で頑張っています。さすがに歳は隠せないようです。残念ながら映画館に行ってまで見ようという気にはなりません。彼の映画では最初の「インディジョーンズ」と「今そこにある危機」が面白かったように思います。

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話しは飛んで、昔オイルショックの時にガソリン代が一気に高騰した事がありました。当時、給料が5〜6万円時代に200円/L 近くまで上がったように記憶しています。

今の3〜4分の1くらいの物価の時代ですから、現在換算600〜800円/L くらいの感じでしょうか。これは大変な事でした。

政府は慌てて、それまでは殆ど余裕のなかった備蓄の量を増やす事にします。それによって、多少のトラブルや高騰分は吸収出来るようにしたのですが、今後はその程度では間に合いそうもありません。

しかも下がる要因が見当たらないのです。原油に群がる投機的問題を除いても、世界的、構造的問題ですから、じわじわ上がって250〜300円時代が来る事も遠い先ではないと思います。

そうなったら車離れは加速するでしょう。オイルショックの時は、車を手放す人が殆どいなかったのですが、最近の若者はあっさり車を手放す様な気がします。

車に対する執着が薄いのです。もっとも都会は公共交通機関が発達していますから、特に不便はありません。

エネルギー、環境問題からすれば、それはむしろ歓迎されるべきですが、車を作る仕事に携わっている人間としては複雑です。車そのものがドラスティックに変わっていかなければ、立場はどんどん悪くなり、近い将来、肩身の狭い思いをするようになる事は目に見えているのです。

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そうならないよう、早急にエコカーとしての次のステージに移らなければなりません。幸い最近、三菱からプラグイン電気自動車 i MiEV、トヨタから同じくプラグイン ハイブリッド プリウスが発表されるなど、第二ステージの気配は出て来ています。

我々デザイナーだって安全で魅力的で、十分環境に配慮した車作りをしたいのです。世界をリードしている日本の自動車業界が、"すぐそこにある危機" に対して機敏に対応出来るかどうか、正にこれからの数年が正念場ではないでしょうか。


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