夜間電力(1)
東京都が深夜のコンビニの営業を自主規制させようとしているそうです。これは石原さんらしくないなあと思ったのです。しかもなぜコンビニだけ狙い撃ちなのでしょうか(?)自販機やテレビ、ラジオ局、飲食店、風俗他、いくらでもあると思うのですが、まさか工場の交代制深夜勤務まで駄目とは言わないでしょう。
営業妨害とも受け取られかねない、この狙い撃ち発言は、民主主義の最も基本的なところを侵害しかねない危うさがあります。当然の事ながら権力の乱用は慎むべきです。
深夜のコンビニは文字通り便利なだけでなく、防犯効果もあります。無人交番が多い昨今、年間で1万人余りの女性が駆け込んで救われていると聞きました。我々だって仕事で遅くなって、腹ぺこの時には本当に助かるのです。
サマータイムもそうですが、夜間電力を幾ら節約しても、現時点では省エネ、CO2削減という点で全く無意味だと専門家が言っていました。夜間電力の供給量は昼間の発電のキャパシティで決まるそうです。
効率よく稼働する為に発電機を夜間も動かし続ける必要があり、昼間の半分程度の電力を発電し続けているのです。ようするにその発電量を需要が上回らない限り総発電量は増えません。従って今程度の夜間需要では、省エネ、CO2問題とは全く無関係なのです。
むしろ使わないと無駄になる夜間電力は、料金を5分の1程度まで下げて使う事が奨励されています。プラグイン電気自動車も、勿論その余っている夜間電力使用が前提です。そうでなければ他の省エネ車に対するアドバンテージを見つける事は困難なのです。
正確に物事を理解していないと、こういう思い込みの勘違いが起きます。環境、省エネの錦の御旗を振りかざしさえすれば、何をやってもいいと言うのでは、いつか通った昔日の悪夢が蘇るのではないでしょうか。
根本を見直さず枝葉末節に皺寄せするやり方は、少々短絡的で腑に落ちません。安易な深読みは禁物ですが、何か裏があるのかと、いぶかしんでしまいます。
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