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2008年6月30日 (月)

夜間電力(2)

しつこい性格で恐縮です。先日テーマにしたコンビニ問題に戻りますが、週末にTVで有識者が集まって討論しているのを見ました。賛否を問うと半々なのでとっても驚いたのです。改革派で有名な某市長などは夜間におけるCO2削減の先例としてやるべきと言っていました。

先例にされる方はたまったものではありません。他の出演者などは夜は暗いのが本来の姿などと言っていましたが、これはグローバル化の時代に随分な暴論ではないでしょうか。時代錯誤とも言われても仕方がありません。

さらに昼間に消費電力が集中する事で反って発電量が増える結果になり、昼夜の消費電力の平滑化による総量削減の考え方に反するのです。

考え方として、勿論無駄はなくすべきですが、限界ある需要の方を制限するよりも、供給側を改善しなければCO2問題のドラスティックな解決はないという事を理解すべきです。需要の抑制は国力の低下にさえなりかねません。

言うまでもなく、電力は燃料電池始め、水力や風力によるクリーンエネルギーに切り替えていく、自動車の場合は電気自動車化の為のインフラ整備をする等、利権やしがらみを排除すれば、世界で最も環境クリーン化のポテンシャルが高いのですから、折角の能力を行使しない手はないのです。

それをバックアップ、推進するのが本来の行政の役割です。自らの無策を棚に上げて、何の落ち度もない消費側を押さえ込もう、などというのは問題のすり替えもいいところではないでしょうか。本末転倒です。

この議論は、かけ声だけで全く進展がない行革を放置していながら安易に消費税を上げるという話に似ています。まずやるべき事をやって、それでも足りないなら国民にお願いするのが筋であるという事くらいは小学生にでも分かる理屈です。

脆弱な基盤に乗っているとしか言い様のない、この国の民主主義は本当に大丈夫なのでしょうか(?)相変わらず錦の御旗に弱い体質が出ているようで、そこはかとなく不安になります。


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