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2008年6月 1日 (日)

かけ引き

福田首相と胡錦濤さんの会談結果は面白い事に日中両マスコミ共、成果が何もなかったと批判的だったようです。本来の中国はともかく、日本は外交上のかけ引きという点で世界水準から見ると非常にへたくそに見えます。

言い換えれば、したたかさが不足しているのです。無理難題を押し付けられてもクソ真面目に受け入れ、挙げ句の果ては国民につけが回ってくるケースが多いのです。

先頃も問題になっていましたが、貿易のルール違反で欧米から巨額な制裁金を課せられるケースがあります。日本的感覚でバカ正直に入っていくと叩かれるのです。中国でもかけ引きを間違って痛い目に遭っている日本企業は多いと聞きます。

なぜそんなに交渉下手なのでしょうか。当前かもしれませんが、日本は島国単一民族国家で、昔からその必要が薄かったからではないかという仮説にたどり着きます。

泣く子と地頭には勝てない、無理が通れば道理が引っ込む、長いものには巻かれろ等、マゾではないかと思えるような言葉があるように、多少損をしてでも、極力争い事を避けたがる国民性なのです。

その名残で今も日本人の大多数は交渉事がへたくそな筈です。最近のプロ野球選手の契約更改を見て何か違うなあと感じている人は多いのではないでしょうか。真に価値ある男は自分を高く売ろうとはしないものです。勿論評価する側に良識がある事が前提ですが。

野球ではありませんが、裁判までして声高に自分の発明に対する対価を主張するのを見たりすると、応援したいのですが、なぜか悲しくもなります。

お金が評価の全て、という欧米型価値観がこのような現象を作り出していると思われます。品位を落とす事の怖さに対してはなぜか鈍感なのです。O N (王、長嶋)は常に一発更改でした。男は黙って・・・というのが武士道の最もロマンのところだった筈なのですが。。。。

愛情表現の為に恋人に何百本のバラの花を贈る、一見現代的で美しい行為に見えますが、実はいやらしい男女間かけ引きではないか、そう思う日本男性は多いと思います。(欧米かっ!)このあたりは男性より女性の欧米化が深刻かもしれません。

そういうかけ引きしない、潔い人を利用する、えせ欧米化為政者や経営者が増えてきた事が日本をここまで堕落させたのかもしれません。因に私は立場上かけ引きをする事は、、、ままあります。。。ですがかけ引きの対象とされる事は・・・やはり好きではありません。


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