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2008年7月 5日 (土)

バイオエタノール

最近脚光を浴びそうになって、案の定食料問題から失速気配のバイオ燃料ですが、拙速な判断は禁物です。

トウモロコシやサトウキビを原料とするバイオエタノールは通常のガソリンに比べて、ガソリンとの混合比率85%濃度では70%もCO2が削減出来るのですが、環境破壊とか製造過程でのエネルギー消費を考慮するとトータルでは逆に50%も増えるという試算があります。

食料危機の時代に、食料を犠牲にするのでは最初からリスクが大きすぎるのです。耕作面積を得る為に森林伐採が予想以上のペースで進んでいる事に対する批判は当然の事ではないでしょうか。

ではバイオ燃料は全て悪かと言うと、そんな事はないのです。木屑や糞尿、生ゴミ、藻、ヘドロ等、要するに化石燃料系以外のバイオマスから作るバイオ燃料の原料は現状のままでも調達可能だからです。現にフィンランドでは食料製造後の廃棄物を利用しての生産が既に始まっていて、日本の会社も関係しているのです。

未だ量的問題や解決すべき課題がない訳ではないようですが、完全クリーン化までの継ぎの一つとして考えれば、ポテンシャルは確実にあるのではないでしょうか。

Back_to_the_future
昔スピルバーグの最高傑作映画"バック ツー ザ フューチャー"で、タイムマシンのデローリアンにゴミを燃料として補給するシーンがありました。その時は荒唐無稽だと思って見ていたのですが、燃料精製装置が超小型化出来るとすれば全くあり得ない話ではないかもしれないと思い始めています。

原作者には将来が見えていたのでしょうか(?)とすればタイムマシンも実現するのかもしれません。実現したとしても未来にだけは行きたくないのです。とても覗く勇気がありません。過去に観光旅行感覚で行くのが楽しいのではないでしょうか。

横道にそれましたが、そもそも石油や天然ガスが出るだけで巨万の富を得たり、その富が投機によってお金を生むようなシステムは大いに疑問です。

例えばタイムマシンを作るような知恵や技術、またスポーツ、芸能始め様々な能力にお金が集まる構造こそが健全だと思うのです。希望的観測かもしれませんが、凄く長い目で見れば徐々にそうなっていく様な気がします。


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