和製外国語(2)
よく知られている和製英語はガソリンスタンド、リストラ、パンティストッキング、ワンパターン、コンセント、ラジカセ等があります。パンティストッキングなどはご丁寧にパンストとまで約されて、完全な日本語になっているのです。
逆に意外性があるのはオーダーメイド、キーホルダー、マニア、パワーハラスメント等ではないでしょうか。いかにもそれらしいのですが、英語としては使えません。オーダーメイドはカスタムメイドが正しいそうです。後は厳密に言うと、そもそも該当する言葉自体がないらしいのです。
パワハラはセクハラに関連していかにもありそうなのですが、通じないらしいのです。あえて訳すなら BULLY (いじめ)だそうです。聞いた事もありませんでした。
マニアは原語ではあまり良い意味ではないというのは知っていたのですが、人を表す場合はマニアック(MANIAC)というのが正しく、その場合の意味は“気が狂った人”になります。
ですから外人に対して私はマニアックだなんていわない方が良さそうなのです。この場合、本来の意味に近いのは ENTHUSIAST らしいです。我々の業界でよく車マニアの事をエンスーと言っていましたが、それは間違いではなかったようです。
極めつけはニューハーフ(画像)やワンマンではないでしょうか。おかまさんもニューハーフと英語っぽく言えばイメージが凄く良くなります。思わず恋してしまいそうなのです。誰が考えたのか知りませんが名訳ではないでしょうか。
ワンマンの場合、後に社長を付けたりして、あまり良くない意味で使われますが、全く英語的根拠がありません。どういういきさつでそうなったのか非常に興味深いのです。
最近の若い子が日本語をおかしくしていると言われますが、昔の人は英語まで自分たちで好きなように変えてしまっているようです。因に私はワンマンではなく、ワンワンのマニア(?)を自負しています。
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