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2008年7月 9日 (水)

適材適所

経営者の顔も政治家の顔も時と共に変化します。最初は初々しく希望に満ちあふれ、輝いていた顔も、時間の経過と共にそれなりになったり、おかしくなったりと色々なのですが、某知事のように変わらない顔というのは珍しいのです。軸がぶれず、考え方に筋が通っているからかもしれません。

一国の首長になるには過激すぎるのかもしれませんが、あの攻撃性は知事というポジションにうってつけと言えるのではないでしょうか。言わば"余人を持って代え難い"逸材なのかもしれません。

タレント議員の中には明らかに就くべき職業を間違っているのではと思える人がいます。最初こそ威勢がよく、革新意欲に燃えていた筈なのに、ある日「わたくしどもは・・・」と政治家のような顔で、政治家のような発言をして驚かせてくれたりするのです。

最近頻繁にメディアに顔を出す元タレントの議員も随分顔が変わってきました。発言も板についてきて、前の大臣が決めた行革案をあっさり翻したりします。聞いている方は、えっそれって、政府の見解としてはどうなのよ(?)と思ってしまうのです。

テレビはうまく誤摩化せても、官僚には丸め込まれるようです。確信犯だとは思いたくないのですが、住み心地という点で政界は、実は適所なのかもしれません。

ある若手議員などは下手なコメディアンも真っ青です。こちらはホワッとしていた顔が生き生きとして来て、「私だって総理大臣に会おうと思えばいつでも会えるのだ」と息巻いていました。「但し4〜5人集まればね! 」と言ったときは夫婦で顔を見合わせて、大爆笑してしまったのです。天性の素質を感じます。

吉本へでも転職したら、人気者になる事受け合いです。国会議員なんかやっている場合ではありません。

このように、折角天職に就いていながら、あるいは自分の才能に気付かずに、みすみす自分を殺すような職業に就くのは理解し難いものがあります。判断力に問題があるのか。それとも何かの欲に目がくらんでいるのか(?)やはり人間は複雑で不思議な、愛すべき生物だと言うしかありません。


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