ポイント・オブ・ノー・リターン(1)
最近よく、この言葉を聞きますが、テニス用語ではありません。引き返せなくなる限界点を意味します。そこを過ぎると天国が待っているのか地獄が待っているのか、ものによっては結果はまるで違うのです。
振り返れば人生の「ポイントオブノーリターン」をとっくに過ぎて、ビジネスも、何もかもそうなっていた事に気がつきます。毒を喰らわば皿までもという訳でもないのですが、どうせ引き返せないなら進むしかありません。背水の陣という意味で、潔くていいのではないでしょうか。
そう言えば独立して暫くの間、もとの会社に属していながら自分の仕事もしているという都合のいい夢を見続けていました。スタートダッシュがある程度うまくいったにもかかわらず、今ならまだ戻れるという気持があったのでしょうか。
流石に最近は見なくなりましたが、目が覚めると例え様もない底知れぬ不安感に襲われたものです。本当にやっていけるのかどうか、心の奥底では自信がなかったのかもしれません。
妻子を抱えながら自分の夢の為に、越えてはいけない一線を越えたのではないかと、ピンチになる度に自問自答しました。今度こそ駄目かもしれないと、波状に襲って来る危機を乗り越えていくうちに、クライシスマネージメントに関しては誰にもひけを取らないノウハウが蓄積されていきます。有り体に言うとずる賢くなったのです。
90年代初頭のバブル崩壊後、未曾有の大不況に際し、将来に対する不安な気持とは裏腹に、攻めに出る決意をします。海外へ営業の主体をシフトし、大口契約受注の為にモデル部門に投資、拡大して総合力アップを計ったのです。乗るかそるかの大勝負でした。(続く)
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 百済系渡来人による日本乗っ取り(後編)(2022.07.08)
- 百済系渡来人による日本乗っ取り(前編)(2022.07.04)
- 天皇家の皇祖神の正体(2022.06.20)
- 天皇の血統(万世一系は事実か)(2022.06.03)
- 政治家に言論の自由はあるのか(2019.02.16)
コメント