ポイント・オブ・ノー・リターン(2)
思惑は予想以上に当たりました。それから10年間は韓国を中心とする大口受注景気に沸く事になります。売上が飛躍的に伸びていった事は言うまでもありません。
大口の受注に耐えられる体質にした事による副産物は、固定費の桁違いな増加でした。その時点でポイントオブノーリターンを完全に越えた事を認識せざるを得なかったのです。外国人を含むエキスパート主体の社員数は25人を数え、人件費だけでも膨大な数字となります。以後売上の高水準安定化という難題につきまとわれるのです。
白兵戦の先頭に立ち、終わりなき戦いを続けているうちに、いつしか20余年もの歳月が流れていました。そんなある日、鏡に映った自分を見て、白髪頭に愕然とします。そこには「白頭掻けば更に短く、渾て簪に勝えざらんと欲す」と春望で詠った杜甫の心境になぞらえる自分がいたのです。
引き換えに小さな業界ではありますが、地球の1/3くらいのエリアで、少しは認知度のある会社に成長していました。
最早、引く事は考えられません。ニーズある限り前進するのみなのですが、サブプライムローン問題に端を発したアメリカ発の金融危機が気がかりです。こういう時には数カ国にクライアントを持っている事は有利なのですが、今回の危機は今までのものとは質が違うようです。
グローバリゼーションの悪い面が出て世界的規模に広がりそうな気配ですが、既に減量に減量を重ねて来た我々中小企業に打つべき手は残っているのでしょうか。一党独裁による共産主義は論外としても、もう少し穏やかな自由経済社会はないものかと、考えざるを得ないのです。
地球の環境も日本国バランスシートもポイントオブノーリターンまでファイナルカウントダウンが始まっています。こちらは絶対に越えてはいけないポイントです。越えれば確実に地獄が待っているのです。今ならまだ間に合うかもしれません。背水の陣を敷いて、人類の英知を結集するしかないのです。
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