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2008年8月16日 (土)

NHKスペシャル

去年だったか、テレビを見ていて偶然NHKの「ドキュメント太平洋戦争」のレイテ、フィリピン編を見ました。どうせNHKが作る番組だからとタカをくくっていたら、内容が興味深いのです。

日本、連合軍側、フィリピン側の3者を時系列で交互に登場、証言させるという構成です。結果的には非常にリアルで公平な内容に仕上がっていたように思います。

国営放送にこういう番組が作れるのかと感心したのですが、そこに真実を見せる事以外に誰かの意思が働いている事は考え難いと思えるくらい、明らかな客観性重視が見て取れたのです。視聴率命の民放には作れないかもしれません。

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それにしても想像を絶する内容でした。それまで日本人は大戦中とは言え、一般市民に対して、海外からひどく責められるような事はしていないのではと思っていた甘い考えを根底から覆されたのです。戦争という非情な環境は普通の人をここまで変えるのかと、認識不足、想像力不足を思い知らされました。

今年も8月になると、反戦的番組やドキュメント特番が組まれます。歓迎すべきは、最近の内容は単に感情的に反戦反戦!と繰り返すより、事実を客観的に評価しようという風潮が強くなって来ている事です。

過去の人類の大きな過ちを風化させない為に、事実を知り、原因を正確に分析して、繰り返し平和ボケした頭に刷り込んでいく事は必要な事ではないでしょうか。


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