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2008年8月 6日 (水)

パールハーバー

もう10年以上も前の事ですが、家族で夏休みにハワイに行きました。観光客が少ないハワイ島が好きなので、ヒロを拠点に過ごし、オアフ島も移動の途中で一泊する事にしたのです。

何度かオアフ島には滞在した事があったのですが、真珠湾に行った事はありません。物心ついた子供に一度見せておいた方がいいかもしれないと、レンタカーを走らせたのは夕方に近い時間帯でした。

薄暗くなりかけたパールハーバーは想像よりもかなり狭く、よくこんなところで水雷攻撃をしかけたものだと感心し、瀬戸内海での航空戦隊の猛訓練に思いを馳せたのです。

目を海側から陸側へと転じたとき、片隅に黒い小型潜水艇のようなものを見つけます。傍に行くと、回天と書いてあるのです。 覗けば薄暗く、冷たい機械が詰った中に薄っぺらなシートらしきものが見えます。小さい潜望鏡がついていて、明らかにそこに座ると思われるのです。

Photo_4

ここに一人で座って暗い海に敵を求めてさまようのかと、初めて特攻兵器の非人間的恐ろしさを実感しました。若者をこんなところに座らせて、見た事もない敵に突っ込ませる為に、親は手塩にかけて育てたのではない筈です。思わずこみ上げてくるものがあります。

そもそもこの妙な乗り物は戦局劣勢の為、倉庫で眠らせていた大型酸素魚雷を改造して運転席をつけただけのもので、兵器としてはかなり不完全なものだったようです。従って失敗例の方が多く、戦況を左右するようなものでは決してなかったのです。

多くの純真無垢な青年の尊い命が失われました。責任の所在は追求される事があったのでしょうか。さざ波立つ真珠湾に沈みかけた夕日を見ながら、平和な時代に生まれてきた幸運を神に感謝せざるを得なかったのです。

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