フィールド・オブ・ドリームス(4)
野球をテーマにした映画は沢山作られましたが、まず見ようという気にさせられる映画はありませんでした。オチャラケや嘘っぽいものが多く、どう見てもつまらなそうなのです。
10年以上も前になりますが、ちょっと気になる野球映画のCMをTVで見て、劇場に足を運ぶ気になりました。当時売れ始めていたケビン・コスナー主演の「フィールド・オブ・ドリームス」です。バートランカスター初め、脇役も渋いのが揃っています。
謎の声に誘われ、周囲の反対を押し切って、とうもろこし畑を野球場に改造するのですが、ある日何と、今は亡き昔の選手が現れるのです。八百長事件で追放され未練を残したままあの世に行った名プレイヤー、シューレス・ジョーです。ここを使ってくれと言うと、何と、しばらくして仲間を大勢引き連れて戻って来るのです。
その中に理解し合えないままに死別したレイ・キンセラ(ケビンコスナー)の父親がいるという落ちですが、自分より若い父親に会い、キャッチボールをするシーンは不思議で感動的でした。野球に一途な清潔感ある若者を見て、全てを理解したのです。言葉は特に必要としませんでした。
野球でもゴルフでもスポーツにひたむきな名プレイヤーには、特別なオーラがあります。副業に精を出したり、年俸の交渉でもめているうちにオーラは消え、胡散臭くなるものですが、歳をとっても若い時のひたむきさを維持している人を見ると嬉しくなります。
まさかり投法の村田兆治、長嶋茂雄、王貞治は勿論、ゴルフでは若いときより数段よくなった青木功、3兄弟の中でも一人だけ異質な尾崎直道等でしょうか。海外ではゲーリープレイヤー、アーノルドパーマー、そして帝王ジャックニクラウスなどは実にいい顔をしています。
私もひたむきさが顔に出るくらい、ゴルフで頑張らなければなりません。いえ、これからでも決して遅くはないのです。
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