もの言えば唇寒し秋の空
「もの言えば唇寒し秋の空」を体現するように、何と失言の多い人達でしょうか。いえ、日本の国会議員の事です。しょっちゅう失言で重職を辞任しています。その割にはまた返り咲いたりして、反省や改悛の情が見えません。
言葉の重みや影響力を過小評価しているのでしょうか。首をひねるシーンが多いのです。しかしながら、失言にも色々あって、悪質なものと、単なる迂闊な発言とは区別されるべきです。
マスコミの常で、ミソ糞一緒くたにするのはどうもいただけません。今回の中山発言などはさほど罪深いものとは思えないのです。知識のなさや勘違い、認識不足などによるものですから、立場とタイミング次第では逆の評価だってあり得たかもしれません。私利私欲とは無関係な失言なのです。
逆に元防衛大臣の原爆容認につながる発言や、差別用語、病人への無配慮、たまたまいる場所の聴衆に媚びる為に、他の地域をないがしろにする失言などはたちが悪いのです。国民の事などはどうでもいいという日頃の考え方がそのまま出ている訳です。
それにしても追求する側の騒ぎ方には品性と知性が感じられません。朝のテレビで日頃からピントがずれている有識者4人のコメンテーターが中山元大臣を集中攻撃するのを見て、不快に思った人は多いのではないでしょうか。見ているうちにどちらが悪者なのか分からなくなりました。
待てよ、そう言えば似たようなシーンが小学生時代のホームルームにあった様な気がします。ミスを犯した一人を賢い子達が吊るし上げるおぞましいイベントです。あれは一体何だったんだろうと時々思い出すのですが、まさか無意識のうちにインプットされたいじめっ子時代の習慣がよみがえっているのでは(?)
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