小泉劇場第二幕
マスコミによると自民党総裁選では麻生氏有利説が加速しているかの如くで、5人も起った意味がどこにあるのかといぶかしんでいたところ、今日やっと謎が解けたような気がします。
麻生対他の弱小4人では出来レースと言われても仕方がなく、自民党の危機は何ら変わる事がありません。このままでは終わらない筈だと踏んでいたのですが、最悪の事もあり得ると思い始めていた矢先、動きがありました。動向が注目されていた小泉元首相が小池氏支持を打ち出したのです。機を見る事敏なる策士、タイミングを計っていたのでしょうか。
そもそも、小池百合子氏は負ける戦には出ないタイプのように見えます。当然小泉支持を取り付けての立候補と見ていました。廻りの動向を探り、タイミングを計っていたのではと勘ぐられても仕方がないかもしれません。
思えば似たような事が昔の日本でありました。天下分け目の戦い、関ヶ原の合戦で小早川秀秋が絶妙のタイミングで参戦し、東側、徳川家康の勝利を確定したのですが、今回小泉さんはまさに小早川秀秋の役回りを演じているのでしょうか(?)
話は変わって、昔ホンダ時代に上司が面白い話をよくしていました。「100円ライターの自動販売機に100円を入れたら100円のライターが出てくるのは当たり前、200円のライターが出て来たら意外性もあり凄く嬉しい」・・そういう部下になれという意味だったと解釈しています。
小泉さんだって首相になる前は、ただの変なおじさんでした。郵政民営化にしか興味がなく、とても改革などやりそうな雰囲気はなかったのです。ところが国民の圧倒的支持を得るや、明らかに人が変わりました。空気を読み切り、200円いや、1000円ライターに化けて出て来たのです。
もっとも、功罪で言えば諸手を上げて評価出来る訳でもないとは思うのですが、少なくとも一般国民の政治に対する関心を喚起した点では大いに評価出来るのではないでしょうか。
地位が人を育てるという事があります。元々1000円ライターの素質がある人は環境によって変わりうるのです。残念ながら福田さんはお金入れても何も出てきませんでした。今度の総裁には1000円でなくてもいいからせめて500円くらいに化ける人を選びたいものです。
日本で初の女性宰相、小池さんが最適かどうかはよく分かりませんが、ちょっと見てみたい気がします。女性は下手な男よりも行動力、決断力はあるので、今の日本の窮状打破という意味では向いているかもしれません。
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