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2008年9月 5日 (金)

「あなたとは違うんです」

福田元首相の「あなたとは違うんです」と言った言葉が流行の兆しを見せています。何とTシャツにプリントして売られているらしいのです。早くも流行語大賞にノミネートされたとも伝えられています。

事の発端は辞任記者会見の時の事です。「福田首相の言う事はいつも人事みたいだが、その件についてどう思うか」という記者の質問に対し、ちょっとかっとして発した言葉が、どういう訳かどこかのツボにはまったようなのです。

日本人と日本のマスコミの常で、持ち上げるときは必要以上に持ち上げ、落とすときはそこまでやるかというくらいにバッシングするのですが、この落差が凄いのです。嫉妬が裏にあるからでしょうか。
Photoそこでいつも疑問に思う事は、悪い奴や問題がある人には何を言ってもいいんだというスタンスです。これは正当防衛を例にとれば明らかに過剰防衛に当たるのではないでしょうか。

ルールより前にエチケットや人に対する尊敬の気持があれば、公の場で、そういう礼を欠く発言にはならないと思うのです。いやしくも議会制民主主義の下、公明正大(?)に選ばれた首相です。問題があるならば我々日本人全体の問題である筈なのです。そこを棚に上げて自分だけは清廉潔白であるかの如く、鬼の首でも取ったように詰め寄る姿勢には大人としての品位や知性が感じられません。

Tシャツの販売や、その後のマスコミののりは、ハンデのある人間や、落ち目の人に対しブラックユーモア的な扱いをしてからかい、嘲ているようにしか見えないのです。人間の暗い一面を見るようで気持のいいものではありません。


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