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2008年11月15日 (土)

振り込め詐欺

もう20年近くも前でしょうか、私が未だ自宅一階の事務所で仕事をしていた頃の話です。当時から朝の散歩をする習慣があったのですが、その日も散歩が終わって仕事を始めていると、2階の自宅と通じているインターフォンがなります。とるとカミさんが妙な事を言うのです。

カミさんはいつものように朝の食事の片付けも終わって、ゆっくりコーヒーでも飲んでいたのでしょうか。突然電話が鳴り、出ると相手は少しやくざっぽい調子で「お宅のご主人が朝散歩の時に、うちのちょっと珍しい車を覗き込み、それを咎めた若い衆ともめて、今こちらの事務所に来ていただいてる」と言ったらしいのです。

カミさんはありそうな話だと思い一瞬信じそうになったと言っていました。そこで私に確認せずに相手の話に乗っていたならどうなったのか、今となっては知る由もありませんが、何がしかの金を持って引き取りに来いとでも言われたのでしょうか。

咄嗟に「ちょっと待って下さい」と言って、私がいる一階にインターフォンで確認します。「何言ってんの?」といぶかしむ私を尻目に、「主人は家にいますけど。。。」と相手に応えたのです。次の瞬間「ガチャン」と電話は切られました。
Town01
今なら振込詐欺の一種か(?)とピンと来ますが、当時は未だそういう犯罪はなく、何の事やらさっぱり分からなかったのです。その時は、人違いだとすれば誰かが被害に遭っているのかもしれない、と心配しました。今となっては、それも杞憂であった事がよく分かります。

意外にもいつのまにか、一大産業になってしまった振り込め詐欺、人がいい日本にしかない犯罪なのだそうですが、そこにつけ込む卑劣な詐欺師は許せません。知り合いにもひっかかりそうになった人が何人もいて、その規模の大きさに驚くのですが、いまだに騙される人がいるという事実も衝撃的なものがあります。

麻生さんがフライイング気味に打ち上げた、効果が疑問視されている“なんとか給付金”にも必ず、ハイエナ達は群がって来ます。そういう連中の餌食にならないよう万全を期して貰いたいものです。ところで年収制限はどうなったのか、自己申告にするとか、地方に丸投げするとか、訳の分からない事を言い出していますが、折角くれるというものを拒否する人はいないのではないでしょうか(?)

むしろ積極的に貰って使う事に意義がある筈です。私はゴルフクラブでも買うつもりで(えっ!そんなに貰えないって?)いますが、貰いにわざわざ出向くのも面倒なので、振込にしていただきたい。その場合、手数料はどちらの負担(?)いずれにしても銀行さんだけは儲かるように出来ているようです。


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