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2008年12月19日 (金)

未来都市JAPAN

アメリカFRBはなりふり構わず量的緩和策とゼロ金利に踏み切りました。これによって日本より金利が下がり、円高は増々進みますが、急激な円高を嫌って日銀は為替市場に介入するのでしょうか。それともさらに金利を下げるのか、専門的な事は難しくてよく分からないのですが、ドル買いによる市場介入は国内に円が溢れるというシナリオになるそうです。

それならば結構な事だと思うのですが、ばらまかれた資金は動かなければ価値がありません。例えば1500兆円もある個人金融資産の10%でも株に向かえば株式市場は大高騰すると言われています。ところが日本人はあまりにも慎重なので、安全な方向にしかいかないのです。

何十年も貨幣価値が殆ど変動していないのも、それに拍車をかけています。溜め込んだ金融資産は諸外国が虎視眈々と狙っていますが、郵政三事業の民営化なども、日本にとって良いか悪いかはともかく、資金が海外へ向かって動き易くする目的があったと言われています。

横道にそれましたが、アメリカドルが政策的に大幅に下がる事により、米国債や他の債権、外貨準備高を大量に持つ日本は大損をすると評論家の先生方は言っています。ミクロ的に見れば、確かにそれは間違いありません。

ところが、マクロ的に見ると、例えば1ドル50円になれば、国の資産全体は相対的に倍になるのです。例え何百兆円の損をしても、資産が何千兆円も増える事になれば、貸借対照表的に表せば超大幅黒字なのではないでしょうか。

円高効果は確実にじわじわ効いて来ます。気がついたら物凄く優雅な事になっているかもしれません。既に投資立国の地位を不動のものとしている日本の海外投資も増々進み、知らないうちに、世界の富が集まってくるでしょう。

89231実体経済のファンダメンタルスがしっかりしている日本は中東のどこかの国みたいに簡単に破綻したりしません。本物の未来都市は日本を舞台に世界の建築家の競演が行われるようになるでしょう。そのコンセプトは、これまでのものとまるで違う筈です。

自然と共生する、クリーンで地球的環境が保証されたインテリジェンス空間が出現するのです。それは恐らく上には大して伸びず、むしろ下に向かう気がしているのですが、、、さて、どうなりますか、未来が本当に楽しみです。

(PHOTOは横浜港大桟橋)


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