流行語大賞
今年の流行語大賞が発表されましたが、“アラフォー”と“グー”だそうです。アラフォーは始めて聞きました。江戸さんのグーも別に目新しくはなく、昔からよく使われている言葉です。今回だけは審査員のセンスを疑います。ひねりもなく、世相を反映している訳でも、風刺が利いている訳でもありません。
他の候補の中に、“埋蔵金”“居酒屋タクシー”“あなたとは違うんです”とか、良いのが沢山あったのに、これらがなぜ選ばれなかったのか不思議です。福田さんは辞退されたので除外するとしても、居酒屋タクシーなどは秀逸だと思っているのは私だけなのでしょうか(?)
居酒屋タクシーという言葉がTVを賑わしていた頃に不思議に思っていた事は、官僚の皆さんがなぜ電車もない時間帯まで仕事をしているのかという事です。そんなに忙しいのなら、もっと人を雇えば良いのに、、、よく分かりません。
他方、マスコミの流す情報では暇そうにしている公務員や、仕事を無理矢理でっち上げて無駄遣いしかしていない特殊法人等の外郭団体が印象に強く、公務員は働かないものだという先入観が、いつしか醸成されています。官僚組織への不信感は既に日本中で共通の認識となっているのです。
ですからいきなり、超忙しい人達がいるという事を聞いても、にわかには信じられません。どうせ、遊んでいて時間つぶしをしてから居酒屋タクシーを利用するのだろう、というくらいにしか考えていなかったのです。タクシー券を使い、一杯飲みながら帰宅するなんて、最高じゃないですか。途中で飲みに行く手間が省けます。
ところが、知り合いの元官僚に話を聞くと、実情は本当に忙しく、お酒も飲まないのにいつも帰りは遅かったと言います。中にはちゃんと仕事をしている人もいるのだと驚いたのです。状況にもよるとは思いますが、ある意味、民間よりも大変だという事でした。
そう言えば、海外へうちの仕事の関係で行ってもらったフリーのデザイナーが現地で不測の事態に陥った時に、現地の大使館の担当者が労働時間外にも実に良く動いてくれて、頼りになった事を思い出しました。高い志を持ってきちんと働いている公務員の方も多いのに、一部(?)の心ない官僚の為に、組織全体が肩身の狭い思いをしなければならないのは忸怩たるものがあるのではないでしょうか。
(PHOTOはイメージ画像、日本ではありません)
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