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2008年12月20日 (土)

のれんに腕押し

イラクの報道関係の記者がブッシュ大統領に靴を投げつけたのは、あまりにも大きな話題になったので知らない人はいないと思いますが、それにしても見事な攻防でした。投げる方のコントロールもさることながら、よけるブッシュさんの身のこなしには驚きました。

まるで猿のように軽く、しなやかにかわす仕草はただ者ではありません。日頃からかなり鍛錬しているのではないでしょうか。二投目にいたっては、むしろ楽しんでいるかのように、数センチ差でかわしていたのです。

Apx200812150001 それでも怒っているように見えなかったのは、感性が鈍いからではなく、確信犯的にイラクに対して行った軍事行為に対する、すまないという気持ちが少しでもあったからなのでしょうか。

何万人ものイラク人の命と数千人の米兵を犠牲にしてまで、やらなければならない事は何なのか、我々日本人にはよく分かりませんが、今となってみれば、当初の大義はぼやけ、メンツと行きがかり上の惰性で駐留が続いているようにしか見えません。それとも他に何かメリットでもあるのでしょうか

昔から世界の為政者には色々なタイプがあります。最悪なのは大義を作って戦争をしたがるタイプです。人の命など何とも思っていないのは明らかですが、今の世界を見た時に、危ない為政者が多い事には驚きます。

そういう連中は常に虎視眈々と機会を狙っています。今回のような世界的規模の大恐慌がおきた時などは特に要注意です。覇権主義の為、あるいは武器の在庫整理の為、政情不安定な国は国民の目を外に向ける為に、些細な出来事でもきっかけにしかねない危うさをはらんでいるのです。

もし日本に災いが降り掛かって来た時に、平和ボケした政府や自衛隊はどう対応するのでしょうか。まともにぶつかっていくのではなく、ブッシュさんのようにしなやかに敵の攻撃をかわす術があれば、と想像してしまいます。のれんのような防御網で敵の腕をかわす、そういう戦法が編み出せれば面白いと思うのですが。。。


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