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2008年12月16日 (火)

軍事的プレゼンスなき覇権国家(2)

円高による海外生産増加によって恩恵を享受するのは勿論自動車だけではありません。他の耐久消費財も軒並み半額以下になるでしょう。消耗品、食料等も世界レベルで見れば、対日コストは現状比で半額になっている筈です。従って日本人の収入は、例え上がらなくても倍増という計算になるのです。

土地建物だけは、そうもいかないと思われるでしょうが、現状でも空き家比率は高い(12%)のです。既に不動産需要は飽和状態に近く、更に人口も減少しますから、住宅に関しては、少なくとも今以上に上がる事は考え難いのです。余剰資金は海外の別荘やリゾート会員権取得に向かい、優雅な余暇が待っているのかもしれません。

Select_blob 世界が工場になる事によって、労働力不足もあっさり解決します。日本の産業は研究開発を中心とする広義のソフトウェア、情報サービス産業、クリーンエネルギー産業、電子精密系産業等へシフトし、技術力で更に世界を牽引して行く事になるのです。

少々強引かも知れませんが、円高が進む事によって、そういうシナリオは確かにあり得るのではないでしょうか。私には、なんちゃって経済評論家やマスコミが円高を嫌う理由がよく分かりません。お金持ちになりたくないというのは、長年しみついた貧乏根性が抜けないからなのでしょうか。舵取りさえ上手くすれば、日本の将来は果てしない可能性に満ちているのです。

更に1ドル50円の為替レート下では、GDPがアメリカに比肩するようになり、桁違いの金融資産と技術力を持って経済的に世界を支配する事さえ可能になります。例えば1500兆円の個人金融資産などは3000兆円分の付加価値を生むのです。勿論この方法は軍事的支配に比べて、相互にメリットがあり、表面的には目立ちませんから、反発も最小限です。言うなれば軍事的プレゼンスなき世界の覇権国家が、人類史上初めて誕生する可能性を秘めているという事なのです。これは世界平和という点で画期的と言えるのではないでしょうか。

ところで1ドル50円の根拠ですが、アメリカが抱える負債総額から見て、今後立ち直る為の最低ラインと言われています。当面アメリカを楽にしてあげるにはドル安しかありません。従って何か特別な裏技や、不測の事態がおきない限り、非現実的な数字ではないのです。

日本の継続的繁栄の為の死角は安全保障を軸とする防衛問題だけです。当面はお金で用心棒(ジャイアン)を雇えば事足りますが、長期的視点に立てば、完全自立をしなければならないのは明らかです。軍事的バックボーンを持たない経済覇権国には長期的展望は望めません。これだけは国民の意識の高まりを待つしかないのです。

(PHOTOはハワイ島 コナのリゾート)


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