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2008年12月17日 (水)

マスゴミと言われる理由

朝のワイドショーでキャスターが「ここまで急激に景気が悪くなるとは誰も思わなかったのではないか」と言っていました。勿論です。お陰様で全くイメージと違う方向にどんどん行っています。私に言わせてもらえば、それはあんた達のせいじゃないの、と言いたいのです。マスコミが景気が悪い悪いと騒ぐから消費マインドが冷え込むのではないですか。

更に政治の停滞が追い討ちをかければ、どんな健全な国だっておかしくなります。日本のGDPの内訳は純輸出(輸出ー輸入)が1.4%しかなく(輸出自体は90兆円くらい)内需が殆どなので、今回程の大不況でも海外発の場合は、大して慌てる必要がなかったにも拘らず、お陰で肝心な国内消費が落ち込んできました。いわゆる買い控えというやつです。

マスコミの偏向報道は今に始まった事ではなく、戦前から日本人の判断力を狂わせて来ました。私自身も身をもって経験しましたが、制作側の一方的な作為によって事実はかなりねじ曲げられるのです。

ホンダ時代に遡りますが、シティの開発をテーマに某国営放送局から取材があった時の事です。1日だけの取材は、ほとんどがやらせ風ビデオ取りで、私と開発スタッフ数人が対応しました。先方の言う通りに動かされたり、ディレクターの質問に答えるという内容だったのですが、出来上がったものはよく分からない話にすり替わっていたのです。

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テレビ局側には先行して、独断的シナリオを作り、それに沿う形で都合のいいように構成するという方程式があるようです。そういう意味で“プロジェクト何とか”なども、殆どが事実とはかけ離れたものなのです。またあるときはコピー商品を作っているような怪しげな自動車改造会社を10番目のメーカーが出来たなどと意味不明の事を言って持ち上げていましたし、私が銀行家ならとても怖くて融資出来ないような、コーチビルダー(自動車工房)もどき会社の言う事を真に受け、銀行の姿勢を批判したりしていました。

ある女性キャスターなどは、オバマ氏の演説を聞き、なぜか目がハートになって、ベッカムやヨン様に対する時と同じのりでキャーキャー騒いでいましたが、しらけ顔で傍らにいる解説員のおじさんは、さぞやり難いのではないかと同情を禁じ得ません。

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もっとひどいのは何年か前に、大国Cが大国Aに車の輸出を開始すると報道していた事です。これで何年か後には日本が脅かされるようになると言うのです。当時スタジオアストでは、そのメーカーの仕事を請け負っていたので、我と我が耳を疑いました。そのような仕様にするという指示は受けていなかったからです。

海外に輸出をするというのはその仕向地の法律に適合しなければならず、ディーラー網、サービス体制を含めて大変な資金と労力を要するのです。あり得ないと思っていましたが、案の定、その話はマスコミが一切フォローする事なく立ち消えになりました。。。

この左がかった軽佻浮薄無責任体質はどこから来るのか知る由もありませんが、受け取る側が賢くなるしかないというのが実情のようです。まさにゴミの情報しか報道出来ないのでは、マスゴミと言われても仕方ありません。

(PHOTOは報道番組のイメージ画像)


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