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2008年12月21日 (日)

ノーブレスオブリッジ(2)

日銀は先週の金曜日に金利の引き下げと、量的緩和政策を発表しました。CP(コマーシャルペーパー、優良企業が銀行宛に発行する借り入れの為の短期手形)も市中銀行から買い取りの保証をしたので、当面の企業の資金繰りに関しては大企業は勿論、中小企業向けにもゆとりが出来ると言われています。取りあえず危機的な状況は去ったという見方が出来るのではないでしょうか。

アメリカに続いて、間髪を入れない日銀らしからぬ素早い対応に驚きますが、それだけ今回の危機を重く見ているという事なのでしょう。いずれにしても安心して年を越せるというのは有り難い事です。これで麻生さんがもう少し、経済に強く、行動力があればもっと安心出来るのですが、いつまで頑張るつもりなのか、民主党もしびれを切らして、やる気まで失せていくのではと心配します。

このところの報道によると、自動車会社程の信頼感ある大手でさえ、資金繰りに窮々とし始めていると伝えられていただけに、今回の金融安定策は、経営者を安堵させた事は間違いありません。

それにしても最近矢継ぎ早に各社トップが揃って記者会見を行い、経費削減策を打ち出していますが、どう考えても額面通りに受け取る訳にはいかないのです。大企業のトップに上り詰めるような人は海千山千です。一定の戦略の下に行動しているのは想像に難くありません。狙いはそれぞれ別にあっての事でしょうか。

ところがその内容をよく見てみると、やや拙速に過ぎる嫌いがあり、ネガティブなものが多いのです。既に軸足が引けている感さえあります。ビッグスリーの経営者より収入を多く取っていると言われている、ある外資系経営者などは、自動車産業は国の基幹産業だから、速やかに支援をするべしと言っていました。

周りが言うのであればともかく、流石にそれを自分から言い出すのは時期尚早ではないでしょうか。儲かっている時は、利益をたっぷり享受し、不景気になった途端に助けろというのは、国に揺さぶりをかけているだけだとしても、節操のない感じは免れません。

世界の現場や、内部の状況を今一正確に把握出来ないので無責任な事は言えませんが、世界の一流企業たるものは、常に社会的責任とか有形無形での社会還元を念頭においた言動が求められます。まさにこういう時こそ、ノーブレスオブリッジという言葉を思い出して欲しいのです。残念ながら自社の事しか目に入らず、守勢一方にしか見えない経営者には魅力が感じられません。


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