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2008年12月25日 (木)

メリークリスマス

念のために言っておきますが、私はクリスチャンでも何でもありません。どちらかと言えば無宗教で俗な人間です。困った時にだけ神様仏様にお願いしますが、行いが悪い割には罰が、未だ(?)当たっていないのです。

いえ、宗教的な話をする気などは毛頭ありません。クリスマスについてちょっと話してみたいだけです。ところで日本人はキリスト教徒でもないのに、クリスマスに浮かれるのはどういう事なのでしょうか(?)昔から疑問で、抵抗があったのですが、そんな事は歳をとるとどうでもよくなりました。

それでも一つだけ気になる事があります。若いカップルがイブをホテルで過ごすという習慣がいつのころからか出来て、それがあたかも当然であるかの如く、マスコミが焚き付けている事です。これだけは違和感があります。世界中のどこもやっていないような事を日本人が、いかに想像力豊かだからと言っても、根拠もなく清潔感に欠ける行為は納得しかねるのです。

いつの間にか分別臭い年寄りみたいな事を言っていますが、それも特にここで言いたい事ではありません。本当は、もう忘れかけている子供の頃の、わくわくした思い出について語ってみたかったのです。実は私は小学生の一年生くらいまでサンタさんの存在を信じていました。あるクリスマスイブに偶然目が覚めて、サンタさんの正体を見るまでは、友達が何と言おうと信じていたのです。
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誰しも自分の子供にも、あの夢のあるわくわく感を体験させてやりたいと思うのは極自然な事です。うちも随分大きくなるまで頑張りました。あるとき子供が、欲しいものをリクエストするのに、どうやって北欧まで連絡を取るのかと詰め寄って来たのです。なぜプレゼントが日本製なのかとも、疑いの眼差しを向けてきます。

その当時、たまたまスウェーデンのサーブと仕事をしていました。うまい事に、電話での打ち合わせで、もれがないように英語のやり取りを録音していたのです。そこで一計を案じ、子供からリクエストを聞いた翌日、その録音を、あたかもサンタさんに連絡しているかのように装って子供に聞かせたのです。効果てきめんだった事は言うまでもありません。

心底驚いてビビっていました。その件で完全に信じきった子供達は随分大きくなるまで、クリスマスドリームを楽しめたのではないでしょうか。実にいい思い出です。夢を与える側の大人も、受ける側の子供も、皆で楽しめれば、どこの国発の習慣、文化であろうが、そんな事は関係ありません。それより子供達に夢を与える事の出来ない世界や大人は存在価値が疑われます。どんな不況下でも夢だけは失いたくないのです。


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