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2009年1月10日 (土)

エコノミストの正体(3)

1月3日の読売新聞にノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン プリンストン大教授の記事がありました。その中で注目されたのは、アメリカは今回の金融危機に際し、超大型の財政出動をしろと言っている事です。これは一にも二にもオバマさんがどれくらい腹をくくるかにかかっています。

他で気になったのは、次の時代は米による一国覇権時代は終焉し、米、欧、中、印の4大大国がリーダーシップをとるだろう、日本は二番手集団の先頭だと言うのです。何と面白くない事を言う人がいるものでしょうか。何を根拠に言っているのか知りませんが、今現在表れている数字だけ見れば、とても考え難いのです。

例えば2007年のGDPを見ても、1ドル92円で計算すると、世界全体で5025兆円、EU1529兆円、米1273兆円、日本562兆円、中国305兆円、インド101兆円となります。更に数字に表れない特許料やライセンス料、現地生産売上を入れると、もっと違った世界が見えて来るのですが、クルーグマンさんは何を見てそう言っているのでしょうか。

世界で覇権を握る為の条件は、経済力、先進技術力、軍事力だと言われています。日本は軍事力以外ではかなり良い線いっていると思うのです。因に3拍子揃った国は今現在はありません。私なども狭い範囲かも知れませんが、これまで色々世界を見て来て、想像以上に日本技術の優越性を実感しているだけに、机上の空論を言う経済学者は本当に分かっているのだろうかという疑問がわくのです。

昨日も言いましたが、多分欧米人の目には日本は半透明か何かで、はっきり映っていないのです。それは数字よりむしろ、情けない事に外交のイロハを知らず、存在感の薄い日本の政治家、官僚によるものかも知れません。いずれにしてもなめられたものです。確かに現在の経済成長率と為替レートを維持すると仮定してGDPだけ見れば、後10年程でインドはともかく、中国は日本に追いつく事にはなります。
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それ以上先の事なんて誰にも予測不能だと思いますが、あえてそれを言う意味がよく分かりません。さらに簡単に財政出動と言いますが、700兆円くらい必要だと言われている資金は何処から調達するのか、ノーベル賞を受賞するくらいの経済学者なら、一番肝心な、そこのところは外してもらいたくはなかったのです。

その超大型財政出動ですが、日本にもそっくり当てはまるのではないでしょうか。先日たけしのTVタックルで評論家の三宅さんがいい事を言っていました。50兆円くらいの日銀券ではない、政府紙幣を発行しろと言うのです。え〜〜なあんだ、そんな事が出来るのなら事は簡単です。すぐに日本は好景気に湧く事になります。

そうです。1万円くらいバラまいても、とても効果があるとは思えませんが、50兆円となると一人40万円弱です。4人家族で160万円もあれば、車の一台も買えるじゃないですか。是非それをやりましょう。麻生さん、歴史に名宰相としての名を残す事受け合いです。。。それともどこかの国に配慮して、あるいは資金供与する為に、それは出来ないなんて事は、まさかないんでしょうね(?)


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