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2009年1月 8日 (木)

エコノミストの正体(1)

やはりどうしても納得出来ない事があります。先日某報道系TV提灯番組の中でゲストのカルロス ゴーンさんも言っていましたが、1円円高になると日本の自動車メーカーは数百億円の損失が出るという話です。10円なら数千億、20円なら兆に届くのかもしれません。それは非常に短絡的な、あるいはご都合主義的単純計算から出された数字のような気がしてならないのです。

そもそもこれくらいの円高は初めて経験する訳ではありません。1995年には一時的に79円をつけた事もあり、その時の教訓で海外生産を拡大し、輸出も90円くらいなら何とかなる体質を作った筈なのです。しかもその時以来、コスト削減の手綱を緩めた形跡は全く見当たりません。

どう考えても妙なのは仕入れ側の輸入分円高差益が無視されている事です。原材料の輸入コストは確実に下がります。さらに金型等も海外で作れるものは技術移転し、中国などで作っているので、その分も時間差はありますが確実に安くなって来る筈です。お陰で国内の優秀な中小の金型屋さんが激減しているのです。

何万点もの部品で構成される自動車ですから、そう簡単ではないと思いますが、為替変動によるプラスマイナスを時系列的に部品単位できちんと計算されているのでしょうか(?)取りあえず、都合の悪い数字はふせているのでは(?)という疑問が湧いて来るのです。

直近過ぎる事もあり、数字的根拠を持ちあわせていないので、あくまでも個人的見解ではありますが、基本的に今回の自動車会社の利益減少は輸出によるものかどうかはあまり関係なく、単純に信用収縮によるローンの引き締めと、それによる購買力減退が原因と見るのが妥当だと思われます。

先月のアメリカでの自動車販売台数で言えば、米車の減少より日本車の減少の方が少ないのですが、その販売分の殆どが現地生産だと仮定して、それで現地が成り立つのであれば、増々円高かどうかは関係ありません。マスコミやエコノミストはあまり勉強していないかもしれないと前のブログで何度も言いましたが、間違った情報の垂れ流しだけは止めて欲しいのです。対処すべき方向、判断を誤る事になります。(続く)


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