日本の奸計30年(1)
結局今回の金融危機で5年後か10年後、あるいは最終的に一番得をするのは誰かと言うと、希望的観測というだけでなく、現実的にも日本ではないかと思い始めています。
そもそも金融に関しては、かなり潔癖な国民性が奏功して、怪しげな金融商品ビジネスに手を染めていなかったというのが大きいのですが、この当たり前と言えば当たり前の事が、目先の欲に目がくらんだ連中には分からなかったのか、あるいは分かっていても膨大に過ぎて止められなかったのでしょう。
その結果、現時点で資金的にゆとりがある国は世界中探しても日本しか無くなってしまいました。それを狙った世界の動きは顕在化していますが、取りあえず今のところ目に見える大被害は被っていません。IMFへの1000億ドルの拠出も、どうせ売らせてもらえないアメリカ国債の有効活用という点では、結果論として悪くないかもしれないのです。
そういう訳で円高も手伝い、色々物事が有利に運ぶベースが出来つつあるのです。更に、誰もはっきりとは気がついていないのでしょうが、アメリカ始め世界中でクリーン環境省エネ化がこの機に加速するとすれば、非常に日本は好ポジションにいる事になります。例えば
1、 世界で鉄道の見直しがおきている。特に高速鉄道がメインになる。
2、 発電関係では原子力化、クリーン化が加速する。
3、 自動車の電気化、クリーンが一気に進む。
1は言うまでもなく無類の正確性と安全性、歴史を誇る新幹線の技術が日本にあります。
2は地球に対する未解決の課題はあるものの、繋ぎのクリーン化という点では否定し難くなっている原発建設ですが、ウェスティングハウスを買収している東芝始め、三菱重工、日立は世界のトップランナーと言われています。建設に必要な特殊鋼材も日本が独占しているようです。
価格的問題はありますが、家庭用燃料電池技術も世界に先駆けて市販化に至りました。量産効果で50万円程度まで下がるポテンシャルがあります。さらに先日、2〜3年後には現状で5%程度ある送電によるロスを限りなくゼロに近づける夢の超伝導ケーブル(PHOTO)が住友電工で実用化されると報道されました。
3はリチウムイオン電池、強力マグネットによる高性能モーターの電気自動車の主要部品の技術を日本の自動車、電機メーカー、他で押さえています。加えて既にプリウスだけで170万台の実績を誇るハイブリッドカーの技術です。二代目ホンダインサイトも発表されるや否や、計画では月5000台のところ、既に10000台の受注と聞きました。(続く)
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