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2009年2月10日 (火)

ナメリア国物語(4)

「そちもなかなかの悪よのう」と言いながらギンギラギンさんの提案に乗ったのか、どうなのかは定かではありませんが、運命の日はやって来ました。9.XXです。ハイジャックされた宇宙船は事もあろうに双子の高層タワーに突っ込んだのです。

同時に他も同じ方法で狙ったのですが、ヘキサゴンに突っ込んだ筈の宇宙船の残骸だけは見つからなかったのです。なぜでしょうか(?)クイズをしている場合ではありません。宇宙の七不思議に加えられる日も近いかも知れないと言われています。。

Pentagon04

おかしな事に突っ込まれたタワーは数時間後、よく見る廃ビル爆破のように下から崩れて行きました。上の方にぶつかった筈なのに明らかに不自然です。さらに犠牲者のパスポートは見つかりましたが、宇宙船に積まれている筈のブラックボックスは今だに見つかっていません。

そんな事はギッシュさんはおかまいなしです。戦争の口実が非常にうまく出来た事に意味があります。リメンバーピースハーバー(?)と言いながら国民は圧倒的支持でギッシュさんの戦争を認めたのです。支持率は何と90%を超えました。異常な数字です。単純なナメリア国民はすぐに団結する恐ろしさがあるのです。

話はチャバン国に戻ります。ミズイコフさんはお友達であるギッシュさんを当然支持しました。ギッシュさんが起こした戦争にも自守隊を後方ではありますが、派遣し体裁を整えます。ところがギッシュさんは本当はお金さえもらえば良かったのです。戦争で経済は一時的には回復しますが、所詮カンフル剤でしかありません。万年お金不足はちっとも解消されていなかったのです。

流石のミズイコフさんもお友達とは言えギッシュさんの度重なる無心には嫌気がさしました。それに結構危ない橋も渡ってきたので、その反動を恐れたのかもしれません。何事も引き際が肝心です。後は同じ路線のベーア君に譲って悠々自適に行こうと考えたのです。

ところがこのベーア君の自主独立路線はギッシュさんにとって目障りだったのでしょうか、それとも脱税疑惑発覚を恐れてか、任期途中で仕事を放り出してしまったのです。やはり誰かの圧力がかかったと考えるのが自然かもしれません。

驚いた事にはベーアさんを引き継いだターフクさんまで途中で政権を投げ出します。「あなたとは同じではありません」とあまりにも有名な言葉を残して去って行ったのです。でも裏側ではナメリアから莫大な額の資金提供をしつこく要求された事に嫌気して辞めたという説もあります。あれ程ボロクーソに言われても、言い訳一つしなかったのは案外、宇宙騎士だったのかも、と最近見直されています。

満を持して出て来たのはウソーアさんです。自信満々の彼は言語に若干の問題があるものの、外交は任せとけ、とばかりに積極的に外へ出て行きます。でもよく調べると、交渉などというものはまるでせず、お金をばらまいているだけだったのです。凄まじい大金をポケットマネーのように外へばらまくウソーアさんを見て、さすがに人のいいチャバン国民も怒り出しました。

国民に対してはひどく“さもしい”事しかしてくれないのです。支持率は15%まで下がりました。それを見ても一向にへこたれずニタニタ笑っているだけのウソーアさんは、ひょっとしたら人類ではないのかもしれません。ブレタン星人ではないかという噂も真実みを帯びて来ています。
(続く)(この記事はあくまでもフィクションで事実に基づいて書かれたものではありません。PHOTOはイメージ画像です)


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