アメリカ崩壊のシナリオ
円安が進んでいますが、マスコミは今度も大変だと叫んでいます。えっ円高が悪かったんじゃないの(?)と思わず首をひねってしまいました。結局どちらにせよ悪く言う事が最初から目的なのでしょう。
しかしよく見ると円安というよりはドル高のようです。円対ドル以外では、やや円安傾向はありますが、大きな差が出ていません。こうなるとよく分からないのですが、一説によるとドルの海外投資からの撤退による世界的ドル不足からの現象のようです。
そこは基軸通貨の強みです。貿易の決済の為にドルはなくてはならない訳です。少ないドルの奪い合いになっているのでしょうか。円単独で言えば、思ったより伸び悩んでいるのは政府の無策によるところが大きいのですが、マスコミの大騒ぎで市場が冷えきって自滅している感もあります。そういう円に対する信頼が揺らいでいるのでしょう。
ところでドル高とは裏腹に、ついにアメリカの崩壊が始まりました。25日に行われた5年もの米国債320億ドル分の入札が不調に終わり利率がじわじわ上がって来ているようです。中国は今回は買い支えなかったのでしょうか。日本への圧力が強まる事は必至です。
さらにGMの決算が3兆円もの赤字で政府も見放したのか、破産手続きの検討にはいりました。銀行は16行が既に破綻、予備軍が252行、シティバンクは実質国有化され、AIGも出血が止まりません。これ以上“ざる”に公的資金をつぎ込むのは危険過ぎます。
そればかりではありません。カリフォルニア州は政府からの融資が受けられず、全ての支払いが止まってしまいました。加州に続く破産予備軍の州は46もあって、最早手が付けられないのです。政府もそこまでは面倒見切れないので次々に万歳していくのではないでしょうか。
巷には失業者があふれ、治安の更なる悪化が懸念されます。これで金融安定化対策予算の内訳で国境警備と空の安全に470億ドルも計上したのが生きて来る訳です。流石にオバマさんは読みが深い(?)こういう状況にも慌てている様子がないのは既に織り込み済みのことなのでしょう。恐怖のシナリオは着々と進行しているのです。
アメリカに滞在している日本人を早く呼び戻した方がいいのではないでしょうか。情報が行き届かず、良くわかっていない人が多いと思われますが、政府は何か手を打っているのかと心配になります。
日本政府には早急にやるべき事が沢山あって、非常事態態勢で臨まなければなりません。大型財政出動が最優先される事は当然なのですが、案すらないという事は対米隷属政策で共倒れするつもりなのでしょう。
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