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2009年3月29日 (日)

台湾人の日本びいき

WBCでの世界(参加国)の反応は様々で興味深いものがあります。日本は勿論勝ったという事で、単純にお祭り騒ぎでしたが、韓国は日本を讃える記事が一般人のブログなどを中心に予想より多く、批判的なメディア関係の記事を凌駕しているようにさえ見えました。

これは驚きです。やはりどこの国もメディアは偏向報道をしたり、一定の方向性に誘導したりしているのかもしれません。ネット時代には、こういう騙しは徐々に通用しなくなって来ているのですが、メディアはその事実に気がついていないのではないでしょうか。

何より驚いたのはYAHOO台湾でのネット人気投票(下の表)の結果です。準決勝に残った(表の上から順番に)ベネズエラ、アメリカ、韓国、日本の4国の中で何と日本が63.4%もの票を集め、ダントツのトップだったのです。中国では政策的な事もあり、かなり嫌われている日本ですが、誤った反日教育がされていない台湾では全く違うようです。
Wbc
知らないうちに日本は人気のある国になっていたようです。ロシアやフランスも日本びいきと聞きました。理由は色々あるのでしょうが、台湾では日本人になりたい人が多く、ファッションや持ち物も日本製がダントツの人気だと言います。携帯電話なども正規には売れないのですが、高性能な機能が評価されて、闇で高く(3万台湾ドルー8万1千円)売られているらしいのです。

日本びいきの台湾人のブログを紹介します。

私の日本好きは骨の髄までといっても過言ではないだろう。「哈日族(日本好きの人々の意)」のほとんどの人々は、日本での流行やファッション、日本ドラマ、アイドル、日本旅行などが好きなだけに過ぎない。

 しかし、私の場合は上述の他に日本の歴史や文化、伝統、芸術など全てが好きなのである。率直に言って、日本好きの程度はすでに制御不可能なほどであり、大学の同級生も私のことを日本人の生まれ変わりではないかと言うほどである。

 日本のドラマや音楽、ファッションなどに通じていることは、「哈日(日本好き)」としての最低限の条件である。「哈日」としての知識水準を高めるためには中級程度の日本語レベルが必要である。

 そして、私のように「哈日」の達人になるためには、平安時代から戦国時代、明治、大正などの日本の歴史に通じること、源氏物語や歌舞伎などの日本文学や芸術を理解することなども必要になってくる。

 私が「哈日」になった理由は、18歳のときに8日間の日程で日本旅行を行ったのが始まりである。東京や名古屋、京都、大阪などを巡り、先進的な日本と清潔な街並み、日本人の友人との交わりを経た18歳の私は形容のしようもないほどの羨ましさを覚えたものである。現在、日本経済は10年以上にわたって低迷を続けているが、私の心の中の日本は、何処も取って変わることの出来ない地位にあり続けているのである。

最後の「10年以上にわたって日本経済が低迷を続けている」というところはひっかかりますが、こういう日本に対する好意的な評価があるという事実を日本人はきちんと受け止めて、世界の模範となるべく、より精進していけば、知らないうちに国益に繋がって行くのではないでしょうか。


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スポーツ」カテゴリの記事

コメント

田中徹様

初めて書き込みさせていただきます。
インターネットで中国関係のニュースを配信している通信社レコードチャイナの編集担当で三木と申します。
田中社長が先日お書きになったブログの文章をたまたま拝見し、当社のブログ紹介原稿で取り上げさせていただきたい、と考えました。

一般に公開されているブログですので問題はないかと存じますが、大筋以下のような紹介文となりますので、念のためご確認いただければ幸いです。

配信日などは未定ですが、WBCも終わっていますので、ご確認いただき次第速やかにヤフーやニフティのニュースなどの場に向けて公開する運びとなります。

また、貴ブログの文中でご紹介されている台湾人ブログの原文を拝見したいのですが、差し支えなければURLをご教示いただけませんでしょうか。

ご多忙中、大変恐縮ですが、以上ご検討いただければ幸いです。

なお、メールアドレスが分からないため、こちらのコメントからの投稿を利用させていただきますが、一般の読者向けに公開し続ける性質の文章ではありませんので、もしだれでも見れる状態になるのであれば、ご確認後にこの文章を消去していただければ幸いです。

↓↓↓↓↓
「台湾人の日本びいき」~知らないうちに人気のある国になっていた―日本人ブログ
日本の優勝で幕を閉じたワールドベースボールクラシック(WBC)について、ある日本インダストリアルデザイン会社の社長の田中徹氏のブログは、WBCは日本では単純にお祭り騒ぎだったが、一般に日本および日本人に厳しい目を向けると思われている韓国では、一般人のブログなどを中心に「日本を讃える記事が予想より多く、批判的なメディア関係の記事を凌駕している」ようにさえ見えた、と驚きを表明している。

それによると、そうした現象の背景には、偏向報道をしたり、誘導したりするメディアの「騙し」が「ネット時代には、徐々に通用しなくなって来ている」が、「メディアはその事実に気がついていない」ことがあるというのである。

一連のWBC関連の動きの中でも著者が驚いたのは、YAHOO台湾でのネット人気投票の結果だった。準決勝に残ったベネズエラ、アメリカ、韓国、日本の4か国の中で、日本は実に63.4%もの票を集め、ダントツのトップだったのである。著者は日本が「中国では政策的な事もあり、かなり嫌われている」のに対して、「誤った反日教育がされていない」台湾では全く違うと分析。「知らないうちに日本は人気のある国になっていた」と感慨を抱く。


そして、日本びいきの台湾人のブログを紹介したうえで、「日本に対する好意的な評価があるという事実をきちんと受け止め」、世界の模範となるべく精進していくよう、日本人全体に対して呼びかけている。
(編集NK)

end

投稿: レコードチャイナ 三木 | 2009年4月 4日 (土) 16時54分

台湾は昔から日本びいきですよ。
あなたがご存じなかっただけではないでしょうか。

投稿: | 2009年4月 8日 (水) 20時39分

おっしゃる通り、これほどとは知りませんでした。素晴らしい事です。その評価に恥じないようにしなければなりません。

投稿: 田中 徹 | 2009年4月 9日 (木) 11時22分

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