定額給付金
いよいよ噂には聞いていた定額給付金とやらが我が家にも支給されそうです。案内の封書が届きました。「お〜っついに来たか」と感慨ひとしおです。思えば色々な事がありました。“さもしい騒動”では、もらってはいけないのかと思い、“消費税アップ”を人質に取られた時は、「卑怯者め! もらうものか」とか思ったものです。
でも実際にお金を支給されて、いやな人はいません。TVでニコニコ有り難がるお婆さんなどを見ていると、麻生さんのポケットマネーでもないのですが、麻生さんはやはり偉いのかもしれないと思ったりしたのです。
ところで肝心の受け取り方法ですが、取りに行くのも面倒なので、銀行振込にしてもらう事にしました。その場合、いつの間にか振り込まれていて、忘れてしまうなんて事になるかもしれません。使う事に意味があるので、気をつけなければ・・・
先日親戚に遊びに行った時の事です。定額給付金の話になって、30代子持ちの主婦が、「どうせ税金で取られるなら欲しくない」と言っていました。その家庭は夫婦と小さな子供が二人ですから合計6万4千円になります。結構な金額です。
本心かどうかは分かりませんが、欲しくないというのはよく分かりません。後で取られるなら、なおさら今もらっておかなければ損をする事になります。勿論お金を目の前にして断るとは思えないのですが、目先の現金の貴重さは、私のように商売をする身なら痛い程分かるのです。
3年後に1000万円返済すると分かっていても、今1000万円貸してもらえるなら非常に有効に使える事があるのです。有効な投資をすれば何倍にもなって戻って来る事だってあります。経済とはそういうもので、今現在いくら持っているかが一番大事なのです。もらうものは出来る限り早く、支払は出来る限り遅く、がビジネスの鉄則です。ず〜とその状態をキープすれば、本当は一文無しでも破綻する事はありません。
それにですよ、税金で取られるとは言っても、直接税は累進課税ですから、夫婦と子供二人のサラリーマン家庭なら、2兆円を所得税から徴収する場合は微々たるものにしかなりません。これが消費税だと話は別ですが、不景気の最中にいきなり10%という事はないのではないでしょうか。
麻生さんも景気が良くなってから税制全般(これが一番肝要なのですが)を見直したいと言っているのです。従って現状を見ていると、いつ回復するのか検討もつかないので暫くは安心出来るのではないでしょうか。景気が良くなる頃、麻生さんが総理をやっているとも思えませんし、自民党が政権を取っている保証もないのです。従って、税金で取り返されるという心配は杞憂に過ぎません。
よく減税の方がよかったのではという話も聞きますが、その場合は金持ち優遇になりかねないのです。なぜなら低所得者には減税すべき課税代がないからです。定額減税の場合でも、主婦や子供やリタイヤ老人は恩恵を受けない事になります。
将来への借金を増やすだけ、と言う人もいますが、日本の財政は言われている程ひどくありません。まして破綻のリスクは今のところゼロです。政府純負債は対GDP比では50%くらいですが、数年前に比べるとむしろ減っています。世界の主要国との比較でも目立たないレベルなのです。
いずれにしても海外から莫大に借りているアメリカや韓国と違って、日本人が謀反を起こさない限りは安泰と言えます。国の純資産は、政府が借金漬けで国民のためになる事を一つもしていない割には、民間の努力で奇跡的に250兆円にも上り、これでも世界一の金持ち国なのです。
素人考えで恐縮ですが、消費拡大という意味では給付金よりも期間を切っての商品券が有効ではないでしょうか。しかも10万円単位で複数年続けます。それなら貯蓄に回る事もないし、狙った期間内に効果が出ます。その場合の問題点は莫大な印刷費用ですが、何か電子マネーのような、従来あるやり方でうまい手はないものでしょうか(?)
どうせお金を配るならもっと景気よく配れ(!)と思われる方
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