自動車生産台数比較
先日ヤフーニュースで当ブログが取り上げられたところ、アクセス数が急激に増えて来ました。知る人ぞ知る秘密ブログだったのに、ちょっと怖い気がします。増々いい加減な事が書けません。まあ、一過性のものだとは思いますが・・・
さて、今日は以前から気になっていた2008年度の主要国による自動車生産台数を整理してみました。集計の方法は国別の実力が分かり易いように主に民族資本系ブランドを主体に海外子会社及び主なグループ会社を含めるやり方です。従ってオペル、ボクスホール、サーブ等はアメリカに含め、日産はルノー系(株式持ち合い)とは言え民族系イメージが強く、マツダはフォードとの資本関係が既に強固とは言い難い事もあり日本に含めています。ルノー、フォードは勿論日本には含めません。
これによるとアメリカの落ち込みがやはりひどいです。驚いた事に2007年との比較で400万台以上減っています。今年は更に減る事が予想されます。逆に日独は意外に減り方が少ないのですが、今年は本当の実力が証明される事になるのでしょう。
中国政府発表の中国国内の販売台数は多少の誤差はあるとしても、前年比で6.7%増え、2008年は926万台という事でした。生産はと言うと860万台程でしたが、海外メーカーによる中国内生産が434万台(その内日本204万台)もあるので、民族資本系は427万台という事になります。生産台数と販売台数の差は、輸入が多少あるので、デモにおける主催者発表と警察発表の差のような事ではないようです。
他の主要国では合計で、300〜500万台規模になる韓国、フランス、イタリーがありますが、フランスの場合、前年比がマイナス25%を越えており、サルコジさんも頭が痛いところです。韓国は現代起亜自動車が孤軍奮闘しています。プラス4.8%は例のインセンティブ効果でしょうか。今年の数字が気がかりです。
日本車の海外生産が他国より健闘しているのは、円高によって生産コストの差が広がっている事と無縁ではありません。つまり、国内で作るより海外で作る方が輸送代を入れても安いので、スズキなどはインドで作った車(PHOTO-スプラッシュ)を逆輸入して日本で売っているのです。
この場合は生産はインドでカウントされ、販売は日本でカウントされる訳です。海外に生産拠点を沢山持っていると、こういう芸当が出来るので、日本車の優位性は揺るがないのではないでしょうか。日本のメーカーは、とっくの昔からワールドワイドにスマートビジネスを展開しているのです。
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