日本は産業のパラダイムシフトによって没落するのか?(1)
インドのタタ自動車がベース価格22万円の乗用車「ナノ」(PHOTO)を発売しました。とにかく何も余計なものがついていないシンプルな装備です。昔30万円くらいで売っていた日本の軽自動車を彷彿とさせます。インドでは、これでも安いとは言い難いのですが、エントリーモデルとして、期待通りインド経済の起爆剤になり得るのでしょうか。
インドと中国で世界の1/3の人口を抱えている訳ですが、これらBRICSと呼ばれる国々が工業力を付けて来る事によって、明日にでも産業革命以来の産業パラダイムシフトがおこり得ると懸念している学者、エコノミストがいます。
つまり、人件費の安い国が作る工業製品は先進国が逆立ちしても出来ないような低価格が可能となり、日米欧の先進国の優位性を奪ってしまうという訳です。逆にエネルギー資源や、食物は高騰の一途をたどり、工業製品の価格との逆転現象が起きると予想しているのです。
最悪の事態としては、日本得意の工業製品が安く買いたたかれ、自給率4割に満たない食料や自給率4%のエネルギー輸入価格は高騰し、経常収支が赤字になる事によって日本人が食えなくなる事も想定されると言いたいのでしょう。
まさに恐怖のシナリオです。日本政府はそのような事態に対応する手を何か打っているのでしょうか。利権構造でがんじがらめでは、じり貧は目に見えています。日本の未来は果てしなく暗いのかもしれません。
ところで、中国や韓国で作っている車は日本車に比べて価格のアドバンテージはどのくらいあるのでしょうか。性能やクオリティには目をつぶるとして、同クラスの車の販売価格は韓国で2/3、中国では1/3くらいのイメージです。
では一人当たりのGDPを比較するとどうでしょうか。2007年度で韓国の対日本比1/2弱、中国1/14(沿岸部1/5)くらいとなります。車の価格と必ずしも一致はしていないようです。
という事は中韓はぼろ儲けしているのでしょうか(?)否、そうではありません。頑張ってもそのくらいの設定にしか出来ないのです。ではどうして人件費が安いのに安い車が作れないのでしょうか。(続く)
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