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2009年6月25日 (木)

未来型内需拡大経済成長モデルを確立せよ

24日の日経ネットニュースは、

財務省が24日発表した5月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額が前年同月比40.9%減の4兆209億円になった。自動車や鉄鋼の輸出が振るわなかった。下落率は前月よりも小幅ながら拡大。生産活動に下げ止まり傾向は出ているものの、外需の本格回復にはなお時間がかかっている。輸入額も42.4%減の3兆7211億円と、過去2番目の下落率になった結果、差し引きの貿易収支は2998億円の黒字と、1年前の水準まで回復した。

と伝えました。経済の収縮傾向は続いているものの、貿易収支は2月に黒字に転じた後、増加傾向にあります。従って常に1兆円を超える所得収支等を加えた経常収支は引き続き大幅な黒字となっているのです。

数字には表れ難いのですが、日本の強いところは既に貿易立国転じ、投資立国としての国家モデルを確立しているところにあります。経済成長率は、最近GDP(国内総生産)でしか語られませんが、それはかなり偏った見方でしかありません。

例えばGNP(国民総生産)で見た場合は、2007年度で経常収支25兆円の内16兆円もあった海外(現地投資)からの所得が加わりますから、海外からの投資の少ない日本などはプラマイで対GDP比は大幅増となります。逆に海外からの投資で持っている中国などは大幅減となる訳です。

いつまでも日本は貿易立国だと言っているマスコミや政府の石頭には本当に驚きを禁じ得ないのですが、とっくの昔に198兆円(2007年)もの売上を誇る海外生産大国になっている日本は、最も外需の影響を受け難い国家モデルなのです。

従って、与謝野さんは、今回のような不況に際しても落ち着いて内需拡大をやればいいのですが、海外の動きに反応して風見鶏の如く二転三転するのは、基本がよく分かっていない証拠と言えます。

何度も言うようですが、日本は財政出動等による内需拡大さえやれば、世界の不況はどこ吹く風と、高みの見物が出来るポテンシャルがあるのです。それを二言目には、世界経済の動向次第で云々と言い、アメリカや中国ばかり見ているのは愚の骨頂と言わざるを得ません。

日本には資源がないから、資源を輸入し、加工した消費財を輸出して外貨を稼ぐ、いわゆる貿易立国モデルは、確かに70年代半ばまではそうでした。学校でもそのように教え、疑う余地もなかったのです。その当時の経済成長は殆ど外需によるものでした。

政治家や役人もその刷り込みから離れられないのでしょう。ところが現在は純輸出は1.5%と、貿易が経済成長に貢献しているとは言い難いのです。従って先進国特有の外需に頼らない経済成長モデルを確立しなければならないのですが、所得収支の黒字分だけでは不十分です。

現状GDPの58%でしかない民間消費支出を、いかにしてアメリカのように70%を占めるくらいまで拡大させるかという事につきますが、その場合の原資としては、1400兆円もある個人の金融資産を動かすのが最も手っ取り早いと言えます。しかしながら不況下で財布の紐が硬い時に、自発的に使わせるのは至難の技です。

所得が増える見込みが薄く、先に不安がある状況下では、やはり政府が国債発行という形で、その金融資産を借り受け、市場に流通させるのが一番いい形ではないでしょうか。間違っても消費税アップなどという愚策だけは許してはいけません。

国内でやり繰りする限り、アメリカのように対外債務(表参照ー新世紀のビッグブラザーより引用)まみれになって、デフォルトのタイミングを計ったりしなければならなくなる事もなく、中国のように外貨を異常に溜め込んで、ドルや米国債の暴落にビクビクする必要もないのです。

日本のやるべき事は、他国の追随を許さない先端技術のガラパゴス化を促進し、世界に先駆けて超省エネ環境型の未来型内需拡大経済成長モデルを確立する事です。政府さえその気になれば、そんなに難しい事だとは思えません。

いずれにしても安心してお金を使える社会を早く構築しろ、と思われた方、クリックをお願いします。

Taigaisaimu090510_2

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