実は平成の大不況
ある経営者の集い「東京の頑張る社長の会」で面識のある、某翻訳会社社長のブログを時々覗いていました。会社の事をメインに、読書感想文や、人に会った話など、私とはタイプが全く違うので参考にもなり、結構楽しみに見ていたのです。
ところが2ヶ月程前に、急にブログの更新を中止する、という記事に接し驚きました。ウィークデイは毎日更新するマメなタイプでしたから、おかしいなあとは思ったのですが、拡大急成長している会社なので、忙しくて書けなくなったんだろうと、少し寂しく感じていたのです。
先日何気なくそのサイトを開けてみて、また驚きました。何と再開されているではありませんか。既に一週間以上は経過しているようで、何やら賑やかな雰囲気に、どうしたんだろうと好奇心が募ります。遡って読んでみると、どうやら会社の経営が一時的に大変な事になっていたようなのです。
結局、何とか知り合いのつてで融資を得る事が出来、復活するのですが、その会社としては初めての危機だったらしく、かなり慌てた様子が伝わって来ます。社員も、色々なタイプの人がいて、協力的な人、批判的な人、どちらともつかない人の存在に驚いたり焦ったり、平時との大幅な違いに戸惑いを隠していません。
やはりそうだったのか、と思ったのですが、今そういう会社は多いのではないでしょうか。スタジオアストも社歴24年、何回かの危機をくぐり抜けて来ました。そのお陰で危機慣れというか、妙にすれていて、今回も厳しい事は厳しいのですが、何とかなるだろうと、高をくくっているのです。
達観している訳でもないのですが、所詮なるようにしかなりません。ジタバタしても駄目なものは駄目だし、助かるものは助かります。人事を尽くして天命を待つしかないのですが、しかし今回だけは、それすらやり用がないくらい周りが動いていません。実際年始めからキャンセルが相次ぎ、どんどん低調になりました。5.6月は殆ど仕事もない状況だったのです。
社員には代休取得を促進してもらう意味でも、どんどん休んでもらいました。最近になって、ようやく動きが出始め、一息ついているのですが、売上激減は必至です。自動車業界全体でこの2年間35%の落ち込みと言われていて、うちは1年で25〜30%減ですから、少しましと言えるのかもしれません。
大企業だって、リストラ、コスト削減の大嵐です。我々中小企業が無事な訳はないのです。幸いダウンサイジングを進めていたのが奏効し、大波をかぶるのは避けられそうなのですが、小回りが利く経営の必要性を今程感じる事はありません。
こういう場合こそ、政府の能力が試されます。次の政権だけは、せめて景気回復に水をかけないようにしてもらいたいと思わざるを得ないのです。勿論海外に気前よく、国内に対しては緊縮財政をやろうとしている民主党だけは論外ですが。。。
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