日産の電気自動車リーフと怪しい政治家達
日産のゴーン社長が満を持して電気自動車を発表しました。うたい文句は「エミッションが少なく、ではなく、エミッションがゼロ」です。成る程、ハイブリッド(HEV)で立ち後れてしまった日産としては、電気自動車(EV)で勝負するしかなかったのでしょう。排ガスを出さないのは大きなアドバンテージになります。
しかしよくよく考えてみると、自動車用ガソリンは消費しないかもしれませんが、石油は消費するのではないでしょうか(?)なぜなら日本の電力は、残念な事に現状は、大半が化石燃料に頼っているからです。その場合、電力会社はゼロエミッションと言えるのでしょうか(?)結局燃料を燃やす訳ですから、たっぷりCO2を排出している事は想像に難くありません。
端末である車だけのゼロエミッションにどういう意味があるのか、よく分からないのです。別に自分が乗っているからと言って、ハイブリッドカーの肩を持つ訳ではありませんが、その点ハイブリッドカーはエミッションが明らかに少ないのです。それに今のところ電力会社のお世話にもなっていません。そのメカニズムは、エンジンでの充電、あるいは走りながら減速時の回生エネルギーで、モーター走行をいかに伸ばすかが鍵になります。それによっては一給油700〜1000キロくらいも走れるのです。
EVの場合、その航続距離に大きな問題があります。リーフの場合、フル充電で160キロと言いますが、走行条件や、エアコン、車内電気系アクセサリーの使用量によっては、大きくマイナス方向に変わって来ます。チョイ乗り(コミューター)には良いかもしれませんが、とても私などのように、ゴルフ等で、遠くへ行く機会の多い人にとっては魅力的に思えないのではないでしょうか。
ところでリーフの発表会に、小泉元首相や、辞職した(?)中田宏横浜市長が一役買っていましたが、ゴーンさんと並んだ景色は不気味そのものでした。何を企んでいるのか、とても怪しい雰囲気で、クリーンなイメージからは返って逆効果だったのではないでしょうか。
それにしても中田市長は、どこに行っても、詭弁としか聞こえない、自分が辞める事によるメリットデメリット論に終始、辞任の理由を明らかにしません。これはどう考えても横浜市民に対する責任放棄と言わざるを得ないのですが、小泉さん同様変な人です。松沢県知事も同じ穴の狢に見られかねないのに、神奈川県の企業とは言え、一企業のPRに加担するのは、どういうつもりなんでしょうか(?)
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