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2009年8月12日 (水)

それでも歴史は繰り返す(2)

話は前後しますが、先の大戦は、どちらが先に手を出したか、あるいはどちらが悪いかなどという生臭い話は抜きにして、必然が生んだ産物ではないかと思い始めています。つまり、日本がどうあがいても避けようがなかったのかもしれないのです。

当時、負けを知らない太陽の帝国は、欧米植民地主義者にとって目の上のこぶでした。人種差別撤廃を主張する姿も、疎ましく映ったに違いありません。早い段階で排除しなければ、厄介な事になるかもしれないと考えるのは、当時の欧米中心の世界としては極自然ではなかったでしょうか。

人類史上例を見ない膨大な消耗戦の後、世界は資本主義の米英と、共産主義ソ連の対立を軸とする秩序を回復します。核抑止力で均衡した冷戦時代の幕開けです。この時代の弱小国である日本は防共の為の橋頭堡の役割を担います。経済的にも発展する事が望まれたのです。

ソ連がペレストロイカ、グラスノチ(情報公開)によって自己矛盾に陥り、内部崩壊した時点で、米英から見た日本の存在意義が再度問われる事になります。幸か不幸か、その頃と前後して、日本の経済力、技術力は突出して来たのです。日本叩きの再現には歴史的矛盾はありません。歴史はやはり繰り返すのです。

この場合、米が最も恐れるのは東アジアにおいて、日本中心の経済圏が形成され、米の影響力が減衰する事です。何としても妨害する必要があります。そこであの手この手を画策するのですが、元々仲の良くない連中を仲違いさせる事は難しい事ではありませんでした。

ある事ない事でっち上げては、中韓に煽らせるのです。それに日本保守も対抗します。挙げ句の果ては米中2国間でのG2体制確立です。これで日本は大戦前と同様に封じ込められるのでしょうか。

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性善説を基本とする極楽とんぼの日本人には想像もつかない事でしょうが、米が世界で最も恐れる潜在軍事強国は日本を除いてありません。従って日本を孤立させる事では、米中で利害が一致するのです。

覚醒する事のないよう注意深く策略が巡らされていると考えるべきではないでしょうか。第二次大戦前のABCD包囲網ならぬ、米中でのAC日本包囲網は狭まりつつあるのです。

そこで、はたと気がついた事があります。小泉元首相の行った事や政策は、アメリカからの指示によるものではなかったのでしょうか。結果的には靖国で中韓を煽り、緊縮財政で国力を衰退させ、国際金融資本の買収を促進させました。

そう考えれば、改革を唱いながらの厚顔無恥な次男の世襲や、中途半端な改革に見られるように、ちゃらんぽらんな性格と符合するのです。今にしてみれば、特亜からの轟々たる非難の中、とても自らの信念で靖国参拝を続けたとは思えません。

脅しか、ハニートラップか、あるいは買収かは知る由もありませんが、まさにアメリカの思い通りに動く駒でしかなかった日本の政治家を見たとき、米側からは嘲笑と軽蔑しか残らなかったのではないでしょうか。日本の存在を消去したいと思った時に、尊敬出来ない国に対して、躊躇はないのかもしれません。

昔から情報戦に弱く、策を巡らす事を不得意とする国民性故に、遭う必要のない痛い目に繰り返し遭う国、日本、しかしながら神風の吹く事のみを期待していたのでは、将来に禍根を残す事になるのは明らかです。 本当に、そろそろ何とかしなければ、と思われた方、クリックをお願いします。

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