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2009年9月19日 (土)

円高により株価が下がり、デフレが進む(?)

円高が進んでいます。今回は他の通貨に対しても円は高いのですが、ドルの落ち幅が一番大きく。ドルの独歩安のようにも見えるのです。その為に輸出企業を中心に株価が不安定な動きを示しています。ところが日経平均はさほど下がっているとは言えない状況を見ると、一頃のように円高イコール株安の図式ではなくなったのかも知れません。

Unicoro

「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という誰かさん(女性)の本が話題になっていますが、異常に安い商品を売ると日本の経済がデフレに陥って打撃を受けるという短絡的な考え方が未だあるのかと不思議な気がしました。もしそれが本当なら日本経済はとっくの昔に沈没しているのではないでしょうか。

かなり前から中国製の消費財は入っていますし、日本企業の海外進出が進み逆輸入も盛んです。その為もあって物価は確実に下がっているのですが、人件費が安い地域で作った商品の物価安がデフレの原因だと言うのは乱暴過ぎます。いわゆる限界費用(損益分岐点)以下で売るダンピングならまだしも、きっちり利益を出している訳ですから、商品が安いのは消費者の利益と考えるべきではないでしょうか。

ところで円高になれば確かに国内産業の空洞化は進むようです。反対に海外投資が盛んになります。ではなぜ円高になるのかと言えば、日本に競争力があるからに他なりません。輸出や海外ヘの投資から所得が増えて外貨が入り、それを円に替える時点で外貨が売られ円高は進みます。

円高が進むと海外から安い品物が入って中国などが潤います。中国の輸出産業が潤えば中国が元高(円安)になり(為替介入しなければ)輸出品の価格を押し上げ輸出にブレーキがかかる、そうなるとまた円高が進むという、この無限の循環が繰り返されるのですが、国力に沿った形で自動的にバランスをとるのが為替の役割でもあります。

従ってマクロ的に見れば為替の動きに一喜一憂する意味はありません。為替が円高になって輸出が減っても逆に輸入産業はメリットを受けるので、プラスマイナスは、常にバランスが取れてゼロを示すという訳です。日本のように輸入と輸出が均衡している国ではなおさらです。

話はユニクロに戻って、安い品物を大量に売った事によって売り上げが下がり社員の給料が減ったのでしょうか(?)そんな筈はありません。なぜなら社長の柳内さんは日本一の資産家(6100億円)だからです。会社として凄く儲かっているのです。

従ってやり方次第では日本の産業を空洞化させずに、高い賃金を維持する事は可能ではないでしょうか。ざっと見つくろってもこのくらい(下記)は思いつきます。
1)発展途上国に真似が出来ない、金融やソフトウェア開発等へのシフト
2)同じく、高級ブランドなどの付加価値の高い製品作りへのシフト
3)海外との直接競争のない医療、福祉、教育、流通等の国内サービス産業への人員の拡充、シフト
4)宇宙、防衛、代替エネルギー等の新たな価値の創造
5)ポップカルチャーやファッションの分野のポテンシャルも無限

誰でも真似が出来る分野での競争は不毛です。先進国はさっさと違う分野、あるいは住み分け可能な高付加価値型へシフトすれば問題がありません。下手に価格競争をして延命する事に意味はないのです。

個人的には好きではありませんが、そういう分野はマザーファクトリーだけを残し、ユニクロのように人件費の安い地域へ工場進出して為替のメリットを大いに受ければいいのではないでしょうか。

勿論理想は結果としての弱いインフレですが、取りあえず不景気で一時的に少しばかり給料が下がったとしても、それ以上に物価が下がれば生活には問題はないのです。GDPが下がると言うなら円高を容認すれば日本の相対的価値は上がるので、結局同じ事ではないかと思われた方、クリックをお願いします。

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コメント

お久しぶりです
今回もたまたま、とあるキーワードを検索していて辿り着きました。
幾つか私の見解を述べさせていただきます。

まず、円高株安の図式が崩れた云々ですが
現在の日経平均株価は1万円+αと言ったところでして、この水準はピーク時(07年夏)から比較して45%近い下落となっております。
ここまで落ち込めば、もう十分じゃないでしょうか。
また、今の所は1万円そこそこで底堅く推移しておりますが、それはNYダウが年初来高値付近にいる点が大きく影響しております。
もし、ダウが下がるような事があれば、再び日経平均はグングン下げていく可能性もあるわけです。

次に、デフレ云々の話ですが、日本のデフレは1995年から継続中でして、この間のGDPは他国との比較では目も当てられない状態にありました。
http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/?date=20090908
名目GDPでの比較は、もう目も当てられない状態ですね。
そして上記のリンク先を裏付けるグラフを貼っておきます。

http://f.hatena.ne.jp/miyatake_gaiko/20060628125823

結局ですね、日本人の悪い癖なのでしょうか、どうしても井の中の蛙になりがちで、日本人が気が付かないうちに世界経済は過去20年で倍以上に膨れ上がったんですね。
その間の日本経済はというと。。。

最後に、なぜ円高になるか、に関しましては以前述べた通りですが、ご参考になるかと思いますので、とあるサイトのアドレスを貼らせていただきます。

http://mathdays.blog67.fc2.com/blog-entry-981.html#comment-top

http://mathdays.blog67.fc2.com/blog-entry-982.html#comment-top

簡潔に答えを述べると、要は金融政策の違いだけ、なのです。

そういえば、ドル円は先週末にいよいよ89円台になりましたね。
これが定着するようですと、上場企業は軒並み下方修正ラッシュとなりますね。
今後の値動き次第では、大不況を通り越し、日本は<恐慌>に陥る可能性があると思ってます。

因みにですね、英首相や英財務大臣・英国中央銀行総裁は揃ってポンド安を歓迎する発言をしております。
また、ロシア・スイス・ニュージーランド等は既に自国通貨の売り介入もしてます。

投稿: 疾風3号 | 2009年9月27日 (日) 05時29分

単純に、相対的に金利の低いドルを元手に、金利の高い通貨で利ざやを稼ぐ動きが出始めたためで、ドルが売られ世界中の過剰流動性が増加して、行き場の無い金が株式にも流れ、株高と円高のパラレル状態になったということではないでしょうか?

ドルは円以外の通貨に対しても下がっていますが、ドル安を放置する米国と円高を放置する日本・・・ますます株高、円高の流れが強くなるかもしれません。これってGDPにも影響がありそうに思います。

投稿: ASO | 2009年9月27日 (日) 21時04分

疾風三号さん、本当にお久しぶりです。参考資料を提示いただきまして有り難うございます。
ASOさんGDPは民主のせいで酷い事になりそうです。本気で日本潰しを企んでいるとしか思えません。
為替では藤井財相の根拠なき円高容認発言が問題です。何か策があっての事ならいいのですが、財政出動も基本的にやる気がない、というのではどうするつもりなんでしょうか?
円高は当分歯止めなく進むものと思われます。株はタックスヘイブンあたりから流れて来るようになれば、超円高でも上昇局面があり得るのではないでしょうか。米経済が山場を迎える10月一杯は目が離せません。

投稿: | 2009年9月28日 (月) 11時52分

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