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2009年9月 8日 (火)

日本が財政破綻するというのは嘘だという証明

昨日のブログでワイヤーツーワイヤーと書きましたが、石川遼は正確には初日首位でなかったので間違いでした。訂正致します。

少し旧聞に属しますが、5月28日にムーディーズが日本の長期国債の格付けを2008年6月に続き、一段階アップしてAa3からAa2(21段階の上から3番目)としました。妙な事もあるものです。日本のエコノミストや経済評論家の皆さんで、日本は財政破綻寸前と言っている人達は、この事をどう説明するのでしょうか。

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発行残高のGDP比率で世界一を誇る(?)日本の国債の評価が、この不況下でも上がるという事は、他がもっと酷いという事なのでしょうか。確かに日本国以外の主な先進国国債は札割れを起しています。即ち自国内には買う余裕はなく、海外からも買い手がつかないのです。

なぜ買い手がつかないのかと言えば、リスクが高いからに他なりません。暴落でもされたらいくら金利が高くても元も子もないのは明らかです。投資家は当然、より安全で金利が高い金融商品に向かいます。

そういう意味で言えば日本国債も魅力が乏しいと言えるでしょう。何てったって金利が世界一低い数値で安定しているのです。1.4%くらいでは多少のリスクを冒してでも他の金融商品に目がいくのではないでしょうか。

何でそんなに低いのかと言えば、それでも買い手がいるからです。10年ものの国債には常に3倍くらいの応札があります。勿論殆どが国内の銀行や保険会社、あるいは年金基金や郵貯等からなのです。これらの機関投資家は有り余る資金を持て余し、常に投資先を求めてさまよっています。

国内金融機関の投資先比率が企業に対して低い事や、国民の貯蓄率が高すぎる問題はあるとしても、破綻寸前の債券には誰も向かわないのではないでしょうか。因に幸か不幸か、最近では海外からの買い入れも急増していると言います。

即ち、アメリカや中国と違って、本当に真面目な日銀や財務省の金融政策は根拠のないベースマネーの増刷に極めて後向きな事を見ても明らかなように、これだけの先進技術立国でありながら、むしろ過小評価とさえ言える自らの円への謙虚な姿勢は、国内からも、海外から見ても大いに安心出来るという訳です。

結局、渋々でも日本国債の格付けを上げない事には、他の国の格付けランク(特に破綻寸前のアメリカ)を維持する上で説明がつかなくなるのですが、つくづく日本という国は他のいい加減な資本主義諸国や共産国から見ると、やり難くてしようがない異端国に映るのではないでしょうか。

「お金は額に汗して稼ぐものだ」などと堅い事を言わず、気楽に米中のようにベースマネーを増やして皆で使えば、もう少し楽になるんだけどなあ、と思われた方、クリックをお願いします。いずれにせよ民主では無理か・・・

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