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2009年9月10日 (木)

拙速に先頭を走る意味は何か(?)

世襲議員が46%も残った事で清廉さの欠片もない自民党の、皆逃げ腰で情けない首班指名はともかくとして、やはり民主党のドタバタ劇が始まりました。一度決った予算を継続するだのしないだの、高速道路の無料化は実は目標に過ぎなかっただの、マニフェストとは一体なんだったのかと、選挙が終わってからマニフェストを再確認する有権者が多いと聞きます。

何ヶ月か経って、やっぱり民主党に入れたのは間違いだったかもしれないと、気がついたときは後の祭りとならないように目を光らせなければならないのですが、鳩山さんも思い切った事を言うものです。CO2の対1990年比で2020年に25%もの削減は、どういう根拠の下に言っているのでしょうか。
Earthafr
それがもし本当に達成されれば凄い事です。日本は一躍世界に冠たるスーパー環境省エネ立国となるでしょう。他の追随を全く許さない事は明らかです。経済成長を犠牲にしかねない崇高な理念の下、一人孤高の道を行く事になるのではないでしょうか。但しその為には次の条件が満たされなければなりません。

1)地球が温暖化に向かっている確かな証拠の提示
2)温暖化が進んでいるとして、その原因がCO2によるものであるという証拠の提示
3)上記の事柄について、世界で認識を共有する声明を出す

この三つの条件が満たされなければ、国益を大いに損ないかねません。更に世界から笑い者になる危険性があります。そのリスクを担保する為には、更に世界各国にも応分負担を強いるべきです。大量に排出している国がノーリスクなのに、なんで世界一の日本だけがリスクを負わなければならないのでしょうか。

この数字の背景には排出権取引を睨んだ動きがあるような気がしてなりません。中国などの途上国に有利なこの取引で利権を得る可能性があるのは誰なのか注視する必要があります。利権絡みでなければ、わざわざ政治生命を短くしかねない、リスクの大きい25%という数字を出す意味が分からないのです。

最近言われている事は、実は地球温暖化などではなく、中短期的には太陽の活動が弱まって寒冷化に向かっているのかもしれない、更に温暖化があったとしてもCO2は、大した要因ではないかもしれない、というものです。統一見解がありそうで、実は曖昧である温暖化を含む地球環境に関しては、一度じっくり国連レベルで精査してみる必要がありそうです。

その上で上記の条件が満たされるのであれば、皆大賛成するでしょう。人類が普遍的テーマとして同じ方向性を持つならば、それが遥か先であろうと、先頭を走る事に何ら異論はないからです。物事は何でも拙速に決めては後悔する事になるのだ、と思われた方、クリックをお願いします。

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